2018年春節(旧正月)の一発目は、これ↑↑↑

邦題、『ぼくはチャイナタウンの名探偵 2』

 

面白かった! 

爽快感があり、爆笑シーン多数の楽しい映画。

まことに春節にふさわしい。

 

そして、今年の春節(旧正月)の興行収入1位がこの映画だ。

 

春節期間(15 日~21日午後5時)の中国全体での映画興行収入は約55 億元(約930 億円)←!

たった一週間で、すごいですね〜。

去年の6割増だそう。その中でも売り上げ1位が、この『唐人街探案』である。

17 億8,800 万元 (約300億円)。

22日以降もまだ見にいく人がいるから、もっと売り上げるだろう。

 

2位はファンタジー・コメディー「捉妖記(邦題:モンスター・ハント)2」

16 億5,300 万元(約280億円)。

3位は海軍をテーマとした「紅海行動」の10 億9,600 万元(約185億円)だ。

 

まずは、あらすじから。

 

 

あらすじ

秦風;チン・フン(刘昊然 リュウ・ハオラン)は、NYにやってきた。それは、叔父の唐仁;タン・レン(王宝强 ワン・バオチャン)から結婚式の招待状が届いたからだった。

しかし、それはまったくのウソで、500万ドルを賭けた事件解決の競争に呼ばれたのだ。

 

左、王宝强 ワン・バオチャン。右、刘昊然 リュウ・ハオラン。

ハチャメチャと真面目という、まあよくあるデコボココンビ。

 

 

ネットの”探偵ゲーム”の上位10名が、、世界中から集められた。(←まさかそんなんで解決できるんかい! とツッコミながら、笑)秦風も、もちろん上位。

他は、双子兄弟、少女、マッチョ、おばはんなどが世界中から集どい、その中には、日本から野田昊を演じる妻夫木聪さんもいた。

 

役名”のだあきら”って呼ばれてたみたいだったけど、”昊”って”あきら”って読むのか?

ちなみに、上のポスター左隅の赤いジャケットに注目。

 

出番は多くないけど活躍する。自然にとけ込んでいて、いいかんじだった。

 

 

1位の探偵Qという人物だけは来てなかったが、ニューヨーク警察の陳英;チェン・イン(刘承羽;ナターシャ・リュウ・ボルディッゾ)が、みんなに七叔;チーシュウ(曾江;ケネス・ツァン←香港の大スター!)を紹介する。

七叔は、孫を殺した犯人を捕まえて欲しいが、自分は病気で、あと1週間の命だから、1週間以内にお願いしたい。犯人を捕まえた人には、500万ドルの賞金を出すと言う。

 

唐仁はこの500万ドルが欲しくて秦風を呼んだのだが、秦風は関わるのは嫌だと拒否。

しかし、野田昊(妻夫木さんですね!)が、

「この事件は、数日前に起こった別の殺人事件と関連があるのでは・・・」

などと解説し始めるので、ついライバル心が出て、2人で現場の影像から犯人を捜そうという競争になる。

そして、2人ともほぼ同時に特定したのが、同じ男性だった。驚くみんな。

 

陳警官が検索かけると、名前は宋義;ソン・イ(肖央 シャオヤン)、ビザの切れた不法滞在者だと分かる。それで、誰が最初に宋義を探し出すか、ということになるのだが、野田はここで日本に帰国してしまう。←えっ?!笑。

 

 

 

 

秦風と唐仁は、宋義が中国語教室をしていることを突き止め、そこに乗り込む。

しかし、推理では犯人は左利きと思われたが、宋義は右利きであった。

秦風は、宋義は犯人ではないと判断するが、そこに宋義を追う他の者たちが現れ、成り行きで3人で逃走する形になってしまい、3人とも指名手配になってしまうのだ。

 

3人を追うのは、警察、探偵たちに加えて、七叔の甥?の陸国富;ルー・グオフ(王迅;ワン・スン)もいた。陸国富は、七叔の莫大な遺産を受け継ぐ資格があったが、犯人が捕まらなかったら、遺産は全て教会に寄付されるということなので、なんとしても犯人らしき宋義を捕まえたいのだ。

 

中央、王迅;ワン・スン。中国では、大人気のコメディアン。

 

 

そして、3人は野宿をしようとしていた公園で、偶然殺人現場を目撃してしまう。

それは、一連の連続殺人の3つめだった。犯人は、捕まえられなかった。

 

 

宋義は、実は自分も探偵なんだ、ランキング1位のQという人物の指示で動いていたとか言い始め、3人で捜査を続けることになる。

 

現場には、必ず妙な記号が残されており、まずはその意味を知ろうと唐仁の師匠の莫友乾;モウ・ヨウガン(元華;ユン・ワー)所へ行く。すると、師匠はまだら呆け状態なのだが、なんとか解説本の題名を聞き出し、図書館へと探しに行く。

すると、肝心の頁が破られていた。最低限の情報は得ることができた。

しかし、宋義もその本を借りていることが貸し出し記録から分かり、秦風はいぶかしむのだが、まだよく分からない。

 

中央、元華;ユン・ワー。香港のスター。

 

記号は、古代の漢字だった。

秦風と唐仁は、その意味する所から、木火土金水の五行の理論に基づいて殺人事件が起こっていることを突き止めた。←ずっとアホだと思っていた唐仁が、すごい知識を披露する見せ場です。

そして、次の殺人事件を予測すると、まさにその通りに事件が起きる。

 

しかし、犯人だと思われている秦風たち3人は、警察に捕まってしまうのだが、一緒に勾留された他の探偵たちと力を合わせて事件をさらに推理していくと、今度こそ本当の犯人が特定できた。それは陳警官と親しい人物で、次に狙われるのは、陳警官ではないか・・・。

陳警官の命が危ない! 

 

というわけで、探偵たちの協力で脱走した秦風と唐仁と宋義は、陳警官の命を救えるのか? 犯人を捕まえることができるのか?

 

 

シリーズ1よりおもしろい

だいたい、ヒットした作品の2作目というのは、1作目よりおもしろくないことが多いのだけれど、これは2作目のほうがおもしろい。

 

1作目もよかった。でも、2作目の方が、推理ものとしての話しもしっかりしている上に、笑えるシーンが多い。緩急というか、緊張と緩和のバランスがよかった。そして、俳優も豪華〜。

 

準主役の宋義役の肖央;シャオヤンが、まずおもろい。真面目な顔して演技してても、どっかおもろい。

そして、七叔の甥?の役の王迅 ワン・スンも、すごいコメディアンでしょ。(その手下の2人もギャグ担当。)

さらに、まだら呆けの師匠役の元華;ユン・ワーも、香港のアクションスターでとぼけた味が最高。

 

そして、こんな豪華でおもしろいコメディアンの方々をしっかり受け止めているのが、主役の王宝強だ。

王宝強は、決して霞まない。

それが、すごいね。

 

ちなみに、ちょい役だが、役所の窓口には、元秋;ユン・チウが出演。

彼女は、周星馳;チャウ・シンチー監督の『カンフーハッスル』で、獅吼功の遣い手として吼えてたね。(その時の夫だったのが、今回師匠役で出演の元華;ユン・ワー。)

他にも、見逃したとか、私は知らないけど実は大スターとか、そういう出演者がいるかもしれない。なんといっても、春節の映画だから。

 

 

『ガリレオ』のパロディ?

王宝強と共に、もう1人の主役は、刘昊然;リュウ・ハオランなのだけど、こちらは真面目で堅物。ちょっとどもりグセがあるので誤解されやすいが、頭脳は明晰、天才肌な青年だ。

 

今回、ん?と思ったのが、考えて推理して結論が出てくる時、いきなり数式を石畳に書いちゃったり、数字や記号がばーっと光って宙に浮かんだり、日本の『ガリレオシリーズ』みたいだった。笑。

 

これ、パクリっていうより、パロディなのかな?

『ガリレオシリーズ』は、中国でもとても人気があって、ドラマも映画も多くの人が見て知っているはず。

誰もが『ガリレオシリーズ』を思いだしたかは分からないが、あそこのシーンがかっこいいんだものね。真似されるほど、いいってことでしょう。

 

 

春節では、売り上げ1位といいますが、納得の楽しくて面白い、本格推理もので、かなりオススメできます。

1作目よりエンターテイメント色が強くなっているが、それがこの作品には合っている。

 

 

 

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