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中国版『深夜食堂』(ドラマ)が、放送されてから批判の嵐にさらされている。笑。
上の表の右側、ちょっと見にくいが、よく見て欲しい。
(たぶん、クリックして拡大すると少しは見やすいかも)
 
評価が、2.3点
2.3点ならまあ・・・と思うけれど、詳しく見ると、
31,119人中 90.9% が☆星1つをつけている
かろうじて、2つ星と3つ星の人が若干いるおかげで星2つみたいになってるけど、90%以上の人が最低と言うって、どんなんなんだ。
 
雑誌やネットでみんなの意見を読んでみると、
1番の不満は、「こんなの中華料理じゃない!!」。笑。
 
そうなのだ。
そのストーリーが日本版と同じなだけでなく、出てくる料理も日本料理のままなのだ。
不自然でしょう。中国が舞台なのに。食に強いこだわりを持つ中国人は、納得しないわなあ。笑。
 
ちなみに、このドラマの舞台は食堂。夜中の12時に開店するから”深夜食堂” 。そこにいろんな客がやってきて、それぞれ食べたい料理をリクエストすると、マスターがそれを作ってくれて、客は癒されていくという、そんな人情ドラマだ。
みんな思い入れのある料理を注文するので、ドラマの中で料理の比重は高い。
 
 
では、中華料理のイメージと言えばこんなかんじだろうか。↓↓↓
 

 

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こんな料理が登場するなら、中国版として納得できる。
が、実際には、第一話冒頭で出される料理が、なんと!タコウィンナー。笑。ウィンナーを切れ目入れて焼くと、たこ足のように広がるアレが、キャベツの千切りとともに皿に盛られて出てくる。
中国人じゃない私にも、それは絶対に中華料理じゃない、って分かる。笑。
その後も、唐揚げとビール、高菜の乗ったインスタントラーメンなど、中国ではなじみない料理のオンパレード。
 
 
 
こんなことになってしまったのは、中国でドラマ化するにあたり、日本の権利者から勝手に変えないでくれという条件がついたからだと説明されている。
 
まあね。勝手にいじられてしまわないようにという心配は分かるけれど、食堂で提供される料理くらい、中華料理にしたほうがよかったんじゃないか。
日本サイドとしては、版権を売った時点でお金が発生するだろうから、あとはそちらでヒットするかどうかは知らん、ってことなんだろうか。
 
 
実は、今年に入って、日本ドラマを中国でリメイクするのがブームだ。
例えば、『プロポーズ大作戦』『デート〜恋とはどんなものかしら〜』『最高の離婚』『秘密』『ボクのやばい妻』など、リメイク制作権を中国が取得したという話しを聞くが、その後いつ放送されるのか、評判がどうなのか、まったく聞かない。
その理由は、日本版は人気があっても、中国版にリメイクされると見る気がしないのだという。
 
 
いままでは単に日本原作のドラマなんて興味がないのかと思っていたが、今回、理由が分かったように思う。
 
リメイク契約の時に、細部は現地(中国)に合うように変更してもよいという自由度があったらよかったのに。
結局、日本のドラマはヒットしないから、もうリメイク版権も買わないということになって、損ではないだろうけど、儲かるチャンスもなくしているんじゃないだろうか。
 
中国版はこんなふうにリメイクされたんだ・・・、と見比べて楽しむくらい太っ腹になってほしいものである。
その方が、視聴者の私たちも楽しいと思うんだけれどなあ・・・。