邦題:ラブO2O、(東京国際映画祭2016)

 

人気小説の映画化であり、すでに全30集のドラマにもなっている物語り。

ネットゲーム好きな若者たちの物語だ。

ラブストーリーで、ファンタジーで、アクションもあり、青春のどきどきあり、

なかなかすごい。

 

原作者は顾漫(顧漫)という1981年生まれの女性で、

中国映画やドラマが好きな人ならご存知と思うが、『何以笙箫默』(邦題:ユア・マイ・サンシャイン)の原作者でもある。

 

 『何以笙箫默』の表紙↓↓↓ 映画館前のポスター(2015年5月公開)↓↓↓

 

最近の中国では、原作がヒット小説で、テレビドラマ化の後映画化という流れがよくある。

その時、映画は最後なので、「みんな話しはもうよく知ってるよね〜」ということなのだろう、ストーリーが端折ってあり、”いいシーンのダイジェスト“ になっていることが多い。だから、映画だけ見ると、話しがよく分からない。笑。(『何以笙箫默』(邦題:ユア・マイ・サンシャイン)もそんな風だった・・・。)

 

しかし、この映画はそういうことはなかった。

時間が90分と短いながらも、がんばって、映画だけでもちゃんと分かる話しに仕上がっていた。ありがとう。笑。

 

物語は、現実とゲーム内を行ったり来たりする。

CGを駆使した戦闘シーンは、本当にゲームしてるみたい、ゲームに没入している感覚が再現されていて楽しい。なにげに、すっごくお金がかかってるんじゃないかと思った。

 

 

あらすじ

大学生の贝(貝)微微;ベイ・ウェイウェイ(Angelababy、アンジェラ・ベイビー)は、コンピューター科の学生で、ネットゲームが大好き。

ゲーム内のニックネームは「芦苇微微;ルーウェイ・ウェイウェイ」。強さランキング第7位。ゲーム中では、こんな姿。

 

男が女のフリをしてゲームしているんじゃないの?と噂されている。そのくらい強い。現実世界では、すごい速さでキーボードを叩きまくってる。笑。

「芦苇微微」は、ゲーム内で結婚していた「真水无香」というゲーマーから、離婚しようと言われ別れたばかりであった。もちろん、現実ではないゲームでの話しだけれど。(「真水无香」は、その後すぐに「小雨妖妖」と再婚している。)

 

ゲーム内ではバツイチの「芦苇微微」だが、現実の贝微微は片思い中のかわいい乙女。コンピューター科のの肖奈;シャオ・ナイ(井柏然、ジン・ボーラン)に片思いしている。彼は学業優秀な有名人でイケメン、しかもバスケットの選手という文武両道。

実は、彼も贝微微と同じゲームをしていて、ゲーム内の名前は「一笑奈何」という。ランキングは第一位だ。

彼が手にしているのは、楽器の琴。

中国では、楽器は武器だ。音が波動や刃物になって飛んでいったり、音色で思考を狂わせたりする定番の飛び道具。それを操り天下無敵の強さを誇る。

 

ある日、贝微微がゲームをしていると、「芦苇微微」は「一笑奈何」からプロポーズされる。今度行われる ”夫婦戦闘大会” に勝つために、女性では1番強い君と出場したいからと。贝微微は、ランキング1位の「一笑奈何」と組めるので、速攻承諾する。笑。

 

そして、ゲーム内で行われる結婚の儀式で、「一笑奈何」は「芦苇微微」のために特別に花火をあげたり、花びらを美しく散らしてくれる演出をしてくれた。そして白馬に一緒に乗って、ランキング5位以内しか入れない特別地域、空に浮かぶ美しい島へと連れて行ってくれたのだ。

(ゲーム内では)自分はバツイチだからどうでもいいと思っていた贝微微だけれど、彼女はそのサプライズに感動し、「一笑奈何」を好きになってしまう。現実の世界でも、うれしくてぼーっとしてしまい、友達につっこまれてしまうほどだ。

 

「一笑奈何」が「芦苇微微」の元夫「真水无香」をコテコテにやっつけている。笑。

CG効果で、ほんとうのゲームを観戦してるようだった。

 

 

”夫婦大会”では順当に勝ち抜いて決勝に進む2人だが、決勝当日、「一笑奈何」は時間になってもゲームに現れず、不戦敗になってしまった。

贝微微は負けたことよりも、このまま「一笑奈何」が現れなかっったらどうしようと心配でしょうがない。ゲームの世界では、親しくなった人が突然いなくなってしまうことはよくあることなのだ。

 

実は、「一笑奈何」である肖奈は、ある大手ゲーム会社から新しいゲームの開発を依頼され、そのプレゼンが " 夫婦大会”と重なってしまったために、ゲームにインできなかったのだ。「一笑奈何」の仲間「猴子酒」からそれを聞き、ひとまず安心する贝微微に、「一笑奈何」から "会いましょう” と連絡が来た。

 

大好きな「一笑奈何」と現実世界でも会うことになり緊張する贝微微の前に現れたのは、まさかの肖奈〜〜〜。現実で片思いの人と、ゲーム内での夫が一致。笑。

そして、2人は付き合うようになる。

 

 

ここまではゲーム内での出来事が中心だったが、ここからは現実の世界へと話しの中心は移ってくる・・・。

 

肖奈とその友人たちは、大学の寮が同室の4人組だ。彼らが作った新ゲームは、プレゼンした大手ゲーム会社に盗まれてしまった。怒る肖奈たちに、会社は高給で雇ってやるからいいだろうと条件を出すのだが、肖奈はそれを断る。気落ちする肖奈を励ます贝微微・・・。

 

その後は、ゲーム会社を見返してやろうと、肖奈と仲間に贝微微、ゲーム友達のKOを加えて、4年の歳月をかけて新ゲームを開発。それはヒットするのか・・・。

 

 

純愛ストーリーだけじゃない

原作者の顾漫(顧漫)の紡ぐストーリーは、いつも「純愛」だ。『何以笙箫默』しかり、この『微微一笑很倾城』しかり。

女性目線でいうならば、イケメンで優秀な男性から一途に愛されたいという女性の夢をかなえてくれる、小説の中ならではのステキな世界。←現実にはないと思うわ・・・。

 

でも、この映画は、それだけじゃない。

戦うゲームを題材にしているから、戦う時の根性! ゲームを一緒に戦うチームの仲間や大学寮の同室の友人たちとの友情。ラストに新ゲームを開発する努力。

努力・根性・友情という、まるで少年ジャンプのように、3つの要素も描かれている。

 

だから、男性が見ても楽しめるはず。

実際、主人と一緒に観たが、彼もすごくよかったと言っていた。

 

もちろん、主役のアンジェラベイビーが可愛くてコスプレが似合ったのは大きい。彼女は、演技力もあるしアクションもできる、なにげにすごい女優だ。

もちろん、相手役の井柏然(ジン・ボーラン)もステキ。彼を初めて見た『等風来』からいいと思っていたけれど、最近彼の映画を立て続けに見て、すっかりファンになっております。笑。

この2人のキャスティングは、成功だったと思う。

 

ストーリー、キャスティング、いろんな所がうまくはまったこの映画、

最近見たものの中では、気楽に見れて楽しいというところでは、1番だった。

そして、もう1回見てみたいと思う映画は、めずらしい。

 

 

*写真は、百度からお借りしています。
*このブログは個人的なもので使用している画像、 動画等の著作権はその著作権元にありその権利を 侵害するものではありません。