『夜孔雀』、この映画を見た率直な感想・・・

主演女優の刘亦菲(リウ・イーフェイ)のプロモーション映画みたいだった。笑。

そして、フェチな映画だったわ~。(←ここ、笑えない。。。というのも、広州でこの映画のPRの最中、本当にファンが舞台に上がってきて刘亦菲を襲ったという事件があったから・・・)

 

襲われるくらい強烈なファンを持つ刘亦菲は、時代劇のお姫様役が似合う女優だ。そして、父母とも有名人のサラブレッドなのである。

母親は有名な大女優・刘晓莉。父親は安少康という元武漢大学のフランス文学教授で、現在はフランス領事館に勤務している人物。(すっごい富豪らしい。)

 

でも、両親は刘亦菲が10歳の時に離婚。刘亦菲は母親とともにアメリカに渡る。

その後、中国で2002年にデビュー。2006年のテレビドラマ『神雕侠侣』で有名になり、それ以降、ずっと活躍している。

 

かわいらしくて清純なルックスのイメージもあるのか、今回初めてのベッドシーンに挑戦。

というが、そこは中国ではあまり話題になっていない気がする。

もう30歳ちかくて、韓国のイケメン俳優・ソン・スンホン(日本でも人気ありますね。)と公開して付き合っているのだから、いまさら誰も驚かないんだと思う。

 

話しは横道にそれたが、この映画は、刘亦菲以外の女優は出演していない。だから、よけいにそう思うのかもしれないが、表向きは男女の愛情物語なのだけれど、裏ストーリーは、刘亦菲を見る、という映画である。笑。・・・と思う。

 

 

あらすじ 

エルザという女性と、3人の男性、马荣、马林、建民の恋模様。

 

フランスに住む華僑の埃尔莎・エルザ(刘亦菲)は、数ヶ月前の中国成都での出来事を思いだす。エルザは、成都の大学の留学生寮に住んでいた。

 

エルザはシルク工場(蚕を育てて糸をとる)で出会った马荣(黎明)に心惹かれた。彼は、蚕の研究家で、繭を床にたくさん並べた真ん中で尺八を吹いていたのだ。それが、これから茹でて糸を取られる蛹たちへの鎮魂歌だと感じたからだ。

エルザもフルート奏者であり、马荣から尺八を習ったり、現在では失われてしまった伝説のシルクを作るための蚕のエサ・臭椿樹を一緒に捜したりするうちに、お互いに恋に落ちる。

 

一方、学校?のプールで马林(余少群)と出会う。

马林は、川劇(京劇と同じ四川省の古典芸能)を学ぶ演劇学校の生徒で、プールでエルザに一目惚れして後をつけて、宿舎の掃除夫バイトとなる。そうして彼女の部屋に入り込み、彼女の靴を履いてみたり、さらに顔見知りになると、足をマッサージしてあげたりするストーカーである。

 

フランスに帰ってきてからエルザは、建民(刘烨)という彫物師に入れ墨を入れてもらう。

最初は、足首に小さな蚕の幼虫の絵。(←ちらっとしか写らなかったが、ゆるキャラっぽくて可愛い絵だった。笑)

すると建民は、もっと入れ墨を彫らせてくれという。「あなたの肌はきめ細かくて、彫物師が理想とする肌だ」。それで、エルザは背中に「夜孔雀」の入れ墨を彫ってもらうことになる。

 

・・・さて、「夜孔雀」というのは、蛾の一種で、世界一美しい蛾だという。

エルザは、この蛾の卵を持ち帰ってきていて、フランスのアパートで育てようとするが、臭椿樹の葉しか食べないので、それを建民と一緒に探しまわったりしながら、ただの入れ墨を彫る人、彫られる人という関係を越えた交流が始まる。

 

映画の中では時間と場所が錯綜して分かりにくいのだけれど、結局、エルザはフランスに帰ってきてから、马荣の子を妊娠していることが分かる。しかし、马荣にそれを告げることができない事情があった。そして、フランスでは、彫物師の建民が不法滞在者として強制送還させられそうになる。エルザは、建明を必死に救おうとするのだが・・・。

 

フェチなところ

気のせいかもしれないが、見ていると、なんだかウ~ンと思ってくる箇所がある。

 

足マッサージといい、足首に彫る入れ墨といい、足がクローズアップされ過ぎ。笑。

そして、肌が美しいからと入れ墨を入れるために見せる背中も、美しいからいいんだけど、入れ墨を入れる時に痛がって歪める顔が、その撮り方がなんかフェチなんだよね・・・。笑。

 

気のせいなのかな・・・。

 

とにかく、この映画は、主演の刘亦菲の魅力と、”世界観” が好きだったら、楽しめる映画だと思う。わたしは、刘亦菲は好きだけれど、”世界観” は楽しめなかったな・・・。

 

観客からの評価点も、5.7点。微妙なところである。

 

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