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2016年の春節、ヒットした3作品のうちのひとつ。
興行収益は、今日(2月22日)時点で、10億元(約200億円)を突破している。

だけれど・・・、観客が入ったことと面白さは別だな~と、改めて思わされた。笑。
このシリーズ、1→2→3、と下降気味じゃないでしょうか・・・。

ストーリーは、シンプル。
というか、そんなのはどうでもいいような筋立ててで、とにかくスターを出演させて、場面場面がおもしろかったらオッケーという勢いのある作りになっている。


そして、どうもいろんな映画のパロディ(?)感が強く、シリーズ最高に散漫な仕上がりになっている。笑。それに、パロディというのは、元を知らないと面白くないことも難点だ。

ちなみに、主演の周润发(チョウ・ユンファ)は、自分で自分の過去の役をパロディするような作りになっていて、この映画では ”1人3役“ と言われているが、よく分からなかった私は、よく分からないまま観ていた・・・。が、斜め前の女性は、いちいち爆笑・・・・・・。
元を知っていてツボにはまれば、最高におもしろいようである。でも、爆笑していたのは、彼女1人でしたけど・・・。笑。


あらすじ
シリーズの2では、世界的マジシャンの石一坚(周润发)は国際警察に協力し、犯罪組織DOAを壊滅させた。しかし、その時、昔愛した女性・莫愁(刘嘉玲)が目の前で飛行機から飛び降り、死んでしまった。

3では、莫愁が、大きな透明の球体の中に入れられて、眠っているシーンから始まる。
莫愁は、武器商人・易天行(张学友)によって、救われたのである。しかし、彼からのプロポーズを断わったために、球体の中に閉じ込められてしまったのだ。
莫愁は、まだ石一坚を愛している。そんな彼女の心を知った易天行は、石一坚を殺そうと狙ってくる・・・。

まず、石一坚の1人娘の結婚式に、友人の刀仔(刘德华)そっくりのロボットを送り込み、爆発させた。娘と婿は、意識不明の重体になる。
その時、石一坚は小马 (张家辉)の催眠術にかかっていた。というのは、娘の結婚式に出たくないとごねるので、出席するように催眠術をかけたのだ。だから、状況がよく分かってないまま事件に巻き込まれることになる。

次には、石一坚と小马 は、無実の罪で、刑務所に入れられる。といっても、そこでは、マジシャンの腕を見せて、配給のタバコを増やしたり、歌って騒いだり、楽しそう。
そこに、易天行の手下が大勢で攻めてくるが、それを助けるのが、ロボットではない本物の刀仔とそのいとこ高菲(李宇春)だ。

救われた石一坚と小马 は、シンガポールの刀仔の家に身を寄せる。あいかわらず催眠術が解けなくて、ぼけたままの石一坚の前に、易天行が現れる。すごい戦闘になるのかと思えば、”卓球対決”。笑。
しかし、そこに高进(周润发、80年代に大ヒットした香港映画『赌神』で周润发が演じた役)が現れる。すると、たちまち石一坚はしゃっきり。笑。

それからは、各々のスターがそれぞれ見せ場の戦闘シーンが続き、ラストは、易天行はやっつけられて、めでたし、めでたし。



春節だから、深く考えないで楽しめたらいい。というコンセプトは分かるが、スターの見せ場を一人一人作ったために、全体としてのしまりがなくなってしまったのもよくなかった。
出演しているスターのファンなら、楽しめるのかもしれない。


観客からの評価点は、4.6点。
わたしは、3点くらいじゃないかと思ったけど・・・。笑。



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