かなり笑えたコメディ。

1人の男性が、好きな女性に告白できなくて、できなくて、タイミングを失っていくうちに、とんでもないことになってしまう話し。
この主人公の男性が、いわゆる草食系男子。しかも、オタク。
といっても、よく見るとイケメン。笑。

どうせあらすじを書いてしまうので、ここでばらしてしまうと、この主人公が女装するのだ。
それが、かわいい。笑。
そこが、この映画の魅力です。笑。


あらすじ
杭远(杜江)は、幼なじみの林森森(陈学冬)が作ったゲーム会社で、ゲームの開発をしている。大ヒットゲームを作った、人気ゲームデザイナーだ。
彼は、子供時代に李若欣(薛凯琪)と出会い一目惚れ、22年間ずっと彼女を想っている。過去に何度も告白しようとしたが、その都度、李若欣に彼氏がいて、気の弱い杭远は何も言えないままだ。

一方、才女の李若欣はフランス留学の後、ウェディングドレスのデザイナーになった。杭远は、今度こそ李若欣に告白しようとするが、またタイミングが悪く、婚約者がいると言われてしまう。

ところが、李若欣は急に、「もう男なんてこりごり、2度と恋なんてしない!!」と男嫌いになってしまった。というのは、婚約者にフラレてしまったからだ。
チャンス到来と思う杭远だったが、李若欣が男装の女性と一緒に、女性だけのパーティーに行くのを見かけ、「そっちに走っちゃったの!?」とショックを受けつつも、いいことを思いつく。自分が女装すればいいんだと。笑。

女装してパーティーに潜り込むと、李若欣はすっかり酔っぱらってご機嫌な様子。そして、女装した杭远を見てすぐに、「あー、杭远だ~」と簡単に見破られてしまう。笑。
しかし、ここで彼は苦し紛れの嘘をつく。「子供の時に離ればなれになった、双子の妹なの。・・・」。そして、杭雯という嘘の名前まで名乗ってしまう。笑。
人のいい李若欣はそれを信じ、それ以来、女装した杭远と一緒に食事をしたり買い物に行ったり、すっかり仲良しの”女友達”となってしまうのだ。

自分の存在が彼女の失恋の痛手を癒していると思うとうれしい杭远だが、いつ本当のことを言おうかとためらっているうちに、事件が起きてしまう。
女装した杭远は、李若欣と一緒に彼女を振った婚約者の結婚式に乗り込むのだ。そして、仕返しのつもりで、大立ち回りの大暴れをしてしまう。こっぴどくやられる婚約者。2人は溜飲を下げ、これで終わりと思っていたのだが、その様子(動画)が参列者のスマホからSNSへ投稿され、おもしろ動画として有名になってしまったのだ! テレビ出演の依頼までやってくる。笑。

有名になったのは、女装している姿の”杭雯”だ。抜き差しならぬ事態になってしまい、杭远は意を決して李若欣に告白をする。
「妹というのは嘘で、あれはボクなんだ・・・」。
子供の頃からずっと好きだったこと、今も好きなことを告げるが、李若欣の反応は、
嘘つき! キモい、許せない・・・。なんて気の弱い男なの!・・・

すっかり打ちのめされてしまう杭远。
しかし、そこで彼は、初めて心から生まれ変わりたいと思うようになり、最後にとった行動は、果して彼女の心を動かすことができるのか・・・。


愛のために
女装というのは、どちらかというと”悪趣味”と見なされる。
京劇や歌舞伎などの女役は、芸術として認められているが、そういう芸術的女装は少ない。一般的には、色物扱いだ。
だから、この映画も、題材が”悪趣味”で、風紀に厳しいおり、あまり宣伝がされてないんだなと想像したりする。

でも、私が見に行った回は、ほぼ満席。やはり、そういうものを見たいという人も多いんだな~。笑。
この映画は、女装ネタとしてのてっぱん、例えば、胸パットがずれるとか、慣れないハイヒールでこけるとか、分かっているギャグも多いが、それでも笑える。

そして、悪趣味な題材だとはいうが、見終わった後は、すっきりとした気分だ。
まず、女装が汚くない。下品じゃない。これ重要ですね。

そして、女装をする理由が「愛」だから。笑。
主人公は、愛するがゆえに嘘をついてしまう。嘘はいけないけれど、相手を幸せにしようとするため、傷つけないための嘘なら、誰でも少しはついたことがあるはずだ。この映画では、それが、ちょっと常軌を逸していて、どんどん違う方向へ転がっていってしまうだけ。
でも、愛ゆえの嘘だから、見ている人も最後は許せてしまうのだ。愛の不思議な力。笑。・・・


・・・などと思っていたら、最後に「これは実話に基づいています」とスクリーンに出てくる。
実話・・・!? 
え~!? ←叫びというより、爆笑。(笑)。
こんなこと本当にした人がいたんだ? というより、絶対にすぐばれるよね・・・、

なんだか信じられない気分になっていると、一緒に見終わった主人が一言、
「やっぱりさ、この男は、女装してみたら、これいいね。好きだね。って思ったんだよ。じゃなきゃ、いくら相手が好きでもできないよ」。
・・・男性目線 →愛だけじゃ無理→ 相手への愛+自分の女装好き

男性がいうんだから、説得力はある。でも、女性としては、「愛」のために女装するほど愛して欲しいと思う。

どうですか? 愛のために、女装できますか??? いろんな人に聞いてみたいわ。笑。



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