続き

だるい体を引きずるようにして、日が照って暑い中、100メートル以上離れた病棟に歩いていって、エレベーターに乗るんですが、もう、ぜんぜんエレベーターが来ない。そのうち、人がたちまち50人以上たまってきて、人口が多いってすごいなあって思ったわ。しかも、中国人って声がでかい。病院だから静かにするっていう気もないのか、みんな大声でしゃべって騒がしい。なんか、もうどんどん気持ちが悪くなってきました。

お腹はごろごろしてくるし、助けてーって思って、やっとエレベーターに乗ると、今度は各階に停止。だるくて、だるくて、なんで病人をこんな目にあわせるんだー。来ない方が楽だったかもって、マジ思いました。

21階は、どうも外国人やちょっとVIPな人たちの部屋みたいでした。ついたとたんに、トイレに直行ー。はあ。でも、そこはすごく静かで、個室にはトイレとシャワーが完備されていました。そこで点滴受けました。

中国では、点滴しか治療がないみたいです。
飲み薬を処方されたりしません。注射もほとんどしません。
ひたすら、点滴。
点滴は、効果が早いからだそうです。

私も、消炎と下痢と、何回聞いてもわからないけど中国人ならみんなわかるらしい薬と、3つを続けて点滴されました。4時間くらいかかりました。

その間、ずっとベッドでぐっすり寝てました。
管理人さんが、ずっと付き添ってくれていたので、それは気持ち的に安心でした。感謝。

中国の看護婦さんって、日本と違って、営業スマイル、ゼロですね。
日本だったら点滴終わったら、ある程度はニコニコして「大丈夫ですか~。顔色よくなりましたね」と優しく言葉をかけてくれると思うけど、こちらは別に全然なんにもないですよ。管理人さんが「彼女、顔色よくなったよね」と言うと、入り口あたりで「うん、そうね」とさらっと言って出て行ってしまいました。

どちらがいいってこともないし、親切にしてくれたら、病気が早く治るってこともないかもしれないけど、文化の差だなあって思いますね。

で、また再び、管理人さんの自転車(笑)で、家に。

下痢と吐き気は止まったけど、また揺られて、なんか気持ちはよくないまま。でも、親切な気持ちにはちょっと感動。

家に帰ってパジャマに着替えて、ベッドで休もうとしていると、ピンポーンってチャイムが。
カーテンがクリーニングから帰ってきたというので、掃除の女性が2人カーテンを持って入ってきました。彼女たちも、私が病院に行った事は知っていたので、「大丈夫なの?」って心配してくれました。その後、管理人さんがお粥とタケノコの炒め物を持ってきて、「私は、もうお腹ペコペコだったから、2杯も食べて、熱いわ~」と言いながら、さあ食べなさい、って。

確かに、わたしにつきそってくれて、お昼ご飯を食べてないから、申し訳なかったなあって思いつつも、「でも、わたしは今はなんにも食べたくない」と正直に言うと、「ダメだよ、食べないと、明日力が出ないでしょ」と、3人ですごいプレッシャー。怒られてる子供みたい。

しょうがないので、一口食べると、お粥がすごくおいしい。びっくり。
でも、食欲がなくて箸がすすまないと、みんなで「食え食え」って、なんか、ありがたいことです。

で、結局翌日の今日は、寝過ぎたのか頭痛がしてます。
というか、点滴の薬が強かったんじゃないかなと思ってます。普段、ほとんど病院に行ったり薬を飲んだりしないので、よく効くんですよ。この頭痛は、日本なら何回かに分けて飲む薬を、一回で点滴で体に入れたので、一種の副作用なんじゃないかと思っています。

今、やっとなんとか普通っぽくなってきました。
なんでしょうかね。以前は、こんなにひどくならなかったのに、やっぱり年齢が上がってきたからかなあと反省してます。以後、食べ物に気をつけます。