働き始めたばかりの職場の昼休み

 

1人でお弁当を食べていると

 

近くで数人の女性が話すのが聞こえる

 

 

 

「うちの旦那は・・・」「うちの夫が・・・」

 

 

 

かつての自分も

 

同じだったことを思い出す

 

 

 

そして今の自分は

 

その言葉を聞くだけで胸が痛む

 

 

 

 

かつて自分のそばにいた

 

離婚経験者や未亡人の同僚は

 

今の私のような思いをしながら

 

笑顔で話を聞いていたんだと初めて気づく

 

 

 

その数人のうちの1人が

 

あるお店の話を始めた

 

「なんだっけあの店Aでもなく

 

Bでもなく

 

なんだっけ」

 

 

Aでもなく、BでもないCというお店は

 

元夫が愛人1号T村Y子と知り合ったお店

 

夫の商品が置いてあるお店

 

 

 

 

夫の商品かどうかはわからないが

 

女性は同じものについて話していて

 

もしかしたらこの人は夫の商品のことを

 

言っているのかなあと思った

 

 

 

 

とっても嫌なわけではないが

 

その部屋をすっと出た

 

 

 

前向きに何事もなく

 

生きていこうとしても

 

こんな場面はいくらでもある

 

 

 

 

 

少しずつ慣れてきたが

 

それでも自分のことを

 

笑顔で話せるまでには

 

至らない

 

 

 

 

金曜日の私の研修担当の女性は50代だった

 

雑談の中で

 

彼女は20代で離婚を経験

 

その後再婚

 

今は再婚相手のご主人と小学生の子ども

 

と暮らしていることを私に話した

 

 

幸せそうな様子だった

 

幸せだから過去を話せるのだろう・・・

 

 

 

 

ひとは自分が思うより

 

人生の困難を乗り越えて生きているのだ

 

そう思った

 

 

 

 

でも・・・

 

私が自分の離婚経験を笑って人に話せるのは

 

まだまだ先な気がした