すぐにうちは
女警察官によって
下の部屋にうつされた。


汗はびっしょり
涙もぐっしょり。


もうすでに
21時は回っていた。


ずーっと話を聞かれて、
話した。


ここで気づいた。
女警察官は
告訴書?を書いているみたいやった。



やけんこんなに詳しく聞くのか。
って思った。




疲れて一服しに外に出た。





なんでこんなことになったんやろう
お母さんに会いたい
はやく帰りたい


そんなことを考えながら
タバコを吸うと
また
涙がでてきた。


二十歳やから
親に任せるわけもいかないし
家を出て一人暮らししているから
実家までは車で8時間はかかる。


親も仕事がある。




いろいろ考えて部屋に戻って
また一通り話を聞かれて
やっとその書類が完成した。











明日は傷を見てもらいに病院に連れていくから
迎えにいくね。




そう言われてうなずいた。








お母さんやお父さんには伝えなくていいの?




迷ったけど
とにかく迷惑かけたくないし
二十歳だから自分の意見を通してくれる、、
親だけには迷惑かけたくない。ほんとうに。



そうおもった。











迷惑かけたくないので
言わないでください。



ひたすらお願いした。









女警察官は両親に伝えることを推したが
うちは頑固に拒否した。



うちの権利が優先されることから
うちの意見を聞くしかなかったみたいだった。










帰りの車にのる前聞いた。



犯人は大学生ですか?
なんで捕まったんですか?









女警察官は

詳しくは話せないんだけど
17歳だよ。




って。




それだけしか教えてくれなかった。










家まで送ってもらって着いたのはもう22時頃だったと思う。






そのまま警察署に行ってからのこと。


女警察官と二人、
小さな部屋に入った。

入ってすぐ右端に机と椅子が2つ。

事件のことを鮮明に聞かれ、
なにやらメモをとられている。

もう頭がボーッとする。

なんにもしたくない。





そんなとき鑑識のおじさんが
一人入ってきた。

割りとおっきめのカメラを持って。





傷、あるでしょ?
証拠写真を撮らなきゃいけないから
服捲ってくれるかな?

って。





毛の処理してない
チクチクちっちゃい毛が生えてたのが
なんか恥ずかしかったのは
覚えている。




そんなことより
青と赤っぽい感じで
思った以上に腕は腫れ上がっていた。

服が刷れて痛かった。





何枚か写真を撮ってその人は出ていった。

また、女警察官との話続行。

パニックで何したのか
そんなすぐには思い出せないってのがあって
うちは言葉に詰まることがあった。




そのとき、
男の警察官に呼ばれて
女警察官が席を外した。





何分だろう、
長くてふいに
ケータイを見た。

彼氏、
約束していた友達、
店長。



連絡が来ていた。



誰にも返信できなかった。
なんともいえなかったし
恥ずかしかった。情けなかった。





女警察官が帰ってきて言った、







容疑者が捕まったから、
どうしてもあなたに確認してもらわなくちゃならない。

ここの黒いカーテンの中に入れば見れるから。

相手からは見えないから安心してね。








って。


え?

見たくない。

そりゃ顔は覚えてる。

でも気持ち悪い。







そう思って躊躇した。











すると、
それを察したのか、
女警察官が



一緒に見ようか?



と言ってくれた。






うなずいた。









部屋の左端には不自然に黒くて小さなカーテンがあり、
壁との距離は少しある感じだった。



下から潜り込んで、
見た。









となりの部屋で
中央に机、

左には警察官。

右には







そいつがいた。








確信した。










その瞬間、

なぜだか涙が溢れ、

震えた。


そして、
過呼吸になり、

その場に座り込んだ。








今考えると

何故だかわからない。









とにかく気持ち悪かった。




イスに戻ってひたすら涙をおさえようとした。