お別れ。 | lalala

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紡いだ "今" がいつまでも色褪せませんように


ついに、お別れの日

6時頃、目が覚め外を見ると
小雨がしとしと降っていて
支度をして外に出ると
空気も冷たく
気持ちを表すかのよう。


おじいちゃんにおはよう、って言ったら
目を覚ますような気さえしたけれど
そんなはずはなく。

眈々と式は始まり、孫代表で兄の挨拶。
兄らしい、語りかけるかのような文章だった。

最後の父の挨拶も。

そして、お別れ。

棺桶に入った祖父のまわりに
写真や、思い出の品を。

そして最後に、たくさんのお花を。
入りきらないくらいでさ、幸せだね。

そしてなにより
蓋を閉めた時、自然と拍手が湧いたのは
不思議なことであり
珍しい家族、親戚と思います

おじいちゃんの大好きだった曲をかけ
最後のステージが、終わったのです


「しっかり靴紐縛って歩くんだよ」
「またな」「いってらっしゃい」
「おつかれさま」



お骨になるため
おじいちゃんが暗いところへ
入って行く瞬間は忘れられない

暗くて怖かったろうなあ
頭からなんて嫌だよなあ


でも待ってる間の食事は、本当に
不思議と晴れ晴れした気持ちで頂けて
孫たちが揃えば大笑いが生まれ

私も、おじいちゃんと乾杯をして
初めてビールを飲んだ。


まだ、美味しさは分からないや。



目が重たくなるほど笑い、
楽しいひと時を過ごしたのち
おじいちゃんの元へ。

本当に、これがおじいちゃんなのかと
目を、記憶を疑った

骨が多くて、しっかりしてて
骨壷に入りきらなくて
喪主の父が 押すことに。

じーちゃん骨しっかりしてたなあって
自然と思えた瞬間 :-) 

頭蓋骨は手で持ち
最後の一枚は孫全員で 手を添えて
お骨に蓋をした。


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外に出ると、嘘のように晴れ渡り
日は照り 汗さえ滲んだ



最後の挨拶も、父らしかった。


天気が気持ちを表しているかのよう
っていうのは、まさに
今日のような日のことを言うのでしょう。


遺影の写真の祖父は実にカッコ良く
クールかつ、温厚な人柄は
多くの人に愛されました。



きっとそばにいてくれる。
庭をかけていった大ねずみも、
おじいちゃんかなって皆で笑えました。


最後まで高田家らしく 
誇らしい式になったかと思います