病院通いに慣れてくると、義母は診察の待ち時間じっと座っていられずウロウロし始めます
その間に診察室に呼ばれたら最悪で、いなくなったと騒いで探しまくり、自分が迷子になってしまうことも
放射線治療の日程がほぼ決定し、そこからは検査の為に週2回病院に通っていました
検査だけの日は、大体午後からの受付なので座る所も探す必要もなく気持ち的に余裕がありました
食事抜きの検査もあって、空腹のまま帰宅するのは辛いだろうと、義父の好きなプリンを食べさせようと、病院内にあるコンビニに行って買ってきました
義母にお願いして、ワタシはトイレに行きました
帰ってくると、プリンが義父の足元に半分くらい落ちていました
義父は、咀嚼出来ないのに下を向いて食べてしまい、飲み込めずに落としてしまったようで、
義母はまたコンビニにプリンを買いに行ったとのこと
しかし、待てど暮らせど一向に帰ってこない
もしかして、迷ったのか？と不安になって、義父を一人にするのも心配だけど、義父は大丈夫だと言ってくれたので義母を探しに行きました
いたよ、コンビニのそばに
お菓子やら菓子パンやら沢山詰め込んだ補助バッグを抱えて、近くの椅子に座って食べてました
うわ〜っまたあの虚ろな目や
何でここで食べてるん？お父さんのプリン買いに来たんちゃうの？
あっ！忘れてたわ！
忘れてたんか....
そしてカゴにプリンの他にまた菓子パンを入れようとするので
カバンに入ってるよ！もう買ったやん？
と言うと、
コンビニの菓子パン全部買いたいねん！
あぁ...
子供みたいなこと言うてるわー
子供やったらお菓子買うって言うやろうけど
何とか諦めさせてプリンだけを買い、急いで義父の元に戻りました
ワタシが義父に食べさせている横で、何食わぬ顔でお菓子を食べ続ける義母でした
今思うと、この頃のワタシは義母の認知症を甘く見ていました
その甘い考えが、この後の騒動を引き起こすなんて夢にも思わなかったです...