プサン二日目はゆっくり寝てたかったけど

毎朝5時前に起きるという習慣が

私を開放してくれず5時には目覚める

朝食を食べずにはいられない人間

さっさと身支度を整えて

ホテルの裏側に広がる釜田市場へ

 

市場は朝が早いと言っても まだ7時前

市場の人たちもぼちぼち準備をしている

目指すは市場中心地周辺のチュック屋さん

 

中心広場を囲んで3軒程チュック屋さんがあり

その中で 最初に声をかけてくれたお店に

入りました

お店の前に置いてある大鍋には

何種類かのチュックが湯気をあげている

どれもおいしそうで迷っていたら

3種類入れてあげましょうか?ってことで

三つ巴粥

カボチャ+緑豆+あずき

3種類でも値段は同じ4000₩

↓ 壁のメニューの左側3つをいただきました

いっしょに出てきたのは水キムチとカットゥギ

お客さんは多分地元のおっちゃんが一人

このおっちゃんが朝帰りなのか二日酔いなのか

電話でわーわーしゃべってるんだけど

リアル金海(キメ)言葉を聞いてちょっと感動

「この人生ははじめてだから」で

チョン・ソミンちゃん演じるジホが南海(ナメ)出身で

家族や友達と話す時にナメ言葉になるのですが

それがかわいくて照れ

ソウルの人なら「チンチャ

と後ろにアクセントがあり

語尾が上がるけど

チンチャガ⤵」と前にアクセントがあり

疑問文でも語尾が下がる

南の方の人の言葉は

なんかそんな感じ

言葉の前半が強くて語尾が下がる

この「チンチャガ」をおっちゃんが連発

おもしろかったわー

「チンチャガ」は後から地下鉄の中で

若い女の子が使うのも聞きました

みんな地下鉄の中で平気で電話するの

公衆マナーはまだまだですな

あと路上でどこでもタバコ吸う人がいて

どこに行ってもタバコの臭いがする

ここいらへんもちょっと時代遅れな感じ

 

お店の前で湯気をあげる大鍋

一番左のチゲがものすごくおいしそうだったけど

朝からはさすがにきついかなーと

お店の正面

右の看板に「ナメチュッチプ」ってあるから

「お店の名前はナメチュッチプなんですか?」って

アジュンマに聞いたら

「違う あれは別の人の。うちは違う」って

じゃあ名前はなんなんだ?って思ったけど

違う違うっていうだけ(笑)

黄色い看板の方に

「キルモクチュッチプ」(街角粥店)ってあるから

そっちの方かな?

市場の中心あたりにでんとカエル2匹

カエル嫌いなのでそこで憩う気になれず

街角粥店の対面に位置する別の粥屋さんには

けっこうたくさん人が入っていました

そっちの方がおいしかったのかな?

腹ごしらえを終え今回一番行きたかった

甘川文化村(カムジョンムナマウル)へ

ホテルと地下街でほぼ直結といってよい

釜田(プジョン)駅で1号線に乗って

プサン、ナンポ、チャガルチ方面へ

チャガルチの次の土城(トソン)で降りて

6番出口を出て直進

交差点を右に曲がってしばらく行くとバス停

そこから1-1か 2か 2-2のマウルバスに乗る

すぐにカムジョンムナマウルって書いてある

緑色の2番バスが来たので乗りまして

もう見ただけで山に向かって行く感じ

けっこう急なぐねぐね坂道を

ビュンビュン飛ばしてバスが走り

一番高い所あたりのカムチョンチュドンハッキョ

っていう中学校の前で降りると

そっから先は甘川文化村

観光案内所の屋上に上がると・・・

目の前に何度も写真や映像で見た

この光景が広がっていました

うわぁ~~~~~ビックリマーク

写真とおんなじだぁ~~~ビックリマーク

有名な魚の壁

「大切なものは目では見えないんだ。

心で見ないとね」

ってキツネがつぶやいて・・・いる?

星の王子様の所には長い行列ができてました

横に座って写真を撮る順番待ち

私はこっぱずかしくてやめときました

横に人がいなくなった一瞬のすきに

ようやく撮った王子

壁には王子様の言葉が

「もし君が午後4時にやってくるなら

僕は3時には幸せになり始めるんだ」

ここにも王子様

人の顔をした鳥たち

鳥の顔の鳥たち

実はカムジョンムナマウルに行ったのは

けっこう早い時間だったので

開いているお店も少なく 観光客もまばらで

それはそれでとても良かったです

だって帰る頃には続々とおそろしいぐらい

人、人、人 っていう状態になりつつあり

これは午後だったらやばかっただろうなーって

胸をなでおろしました

このカムジョンムナマウルの

反対側の斜面の方に

「ただ愛する仲」のムンスの家

サノジャンの建物はあるらしいけど

そこまではいけませんでした

 

「mimi」に出てくる

ミミ美容院やミヌが描いた絵も

もうないみたいでした

でもミヌとミミが過ごした時間を

優しく包んでいた美しい景色のいくつかは

ここだったんだーって

感じることができました

 

甘川文化村自体は観光地そのもので

お土産物屋さんや観光客目当てのお店が

たくさんあって 逆に珍しいものはない感じ

そして、遠くから見るときれいな家々ですが

近くで見ると 粗末な建物ばかりで

そこで暮らしている人はさぞ大変だろうと

思わずにいられませんでした

観光客がいてこそ町は潤うのだろうけど

住民の生活は不便極まりないのかも、と

考えたりしました

 

土産物として作られた品物を買う気はないし

本当は午前中いっぱい甘川文化村で

過ごそうと思っていたけれど

さほど見るところもなく

結構な丘陵地を歩きまわって

疲れたのもあり

来た時と同じ2番バスが

反対方向に丁度来ていたこともあり

それにささっと乗り込んで

再び土城(トソン)駅へ向かった

・・・のですが

乗車したバス停の名前を覚えてなくて

写真を撮っていたのでそれを確認すれば良いのに

(アミドンイックって書いてある)

うっかり乗り過ごしてしまい

なんとなくバス停がいくつかある所で降り

(うーん自分がどの辺にいるのかわからない)状態に

 

とりあえずどこか地下鉄の駅に行きそうなバスを

見つけてそれに乗ろうと思うも

1つ1つ行先見ていくのがめんどくさくなり

4,5人でたむろしているジモティ風の

奥様方がバス待ちしていたので

「すみませーん ナンポ駅に行くには

何番のバスに乗ればいいですかぁ?」

って聞いたところ

「8番よ」「いやナントカ番もいくわよ」

「でも8番がまちがいないわ」

と教えていただいたので8番を待つことに

待っているうちに

「でも駅ならそこをこう行けばいいんじゃ?」

っていうものだから

じゃあ歩いて行こうかと思い

「歩いたらどれぐらいかかりますか?」

(ほんとはこんな丁寧じゃないです。

コロガミョン オルマナトウェルカヨ?って

バンマルかよミアネヨでした)

って尋ねたら「オーブン(5分)ッ」てことで

アラッソ コマワーと

歩いて行きました走る人走る人走る人

 

奥様たちの指示にしたがって角を曲がると

なんということでしょうびっくり

そこは時間があれば行こうと思っていた

BIFF(PIFFになってる場合も)広場ではないですか

BであったりPであったりするのは

プサンをBUSANと発音したりPUSANと

発音したりするからで

韓国語のP≒Bゆえに起こることですね

写真でよく見た光景が目の前に

思わぬ形でP(B)IFF広場に来てしまって

でも時間が早いから

まだあまりお店も開いてなくて

こうなったらこのままプサンタワーに

行ってしまおうと

まだこの時点で方角があいまいなまま

歩き始めました

*PIFF=Pusan International Film Festival

プサン国際映画祭にちなんだあれこれがある

下を見て歩いたら俳優さんたちや監督さんたち

映画祭にまつわる方々の

サインや手形が

ハリウッドのスターアベニューのように

あるらしいのですが

めんどくさくて探しませんでした

あ、イ・ジュンギ先輩の「王の男」の

ポスターをたくさん見ました

スヒョン君のやつとかもあるんだよね

北野武さんのとかも

ハリウッドでもやらなかったもんなー

こういうの、やっぱちょっと損よね

 

↓ こういうやつね(画像お借りしました)

 

実は旅先で上や下や周りをきょろきょろしない

目的地に向かってひたすらまっすぐに進む

っていう性分は今に始まったことではなく

まだ10代の頃 初めてアメリカに行った時に

当時も一人だったのだけど

街をを歩くときは ”いかにも地元の人間”

って様子で歩かないと危ないってことで

・きょろきょろしない

・道がわからなくてもそんなそぶりを見せない

・道を尋ねる時は子ども連れ

・とにかく観光客と思われる様子はNG

 

というお約束を厳守していたため

こうなってしまったのですが

そのためにいろんな名所を見逃しているし

多分 韓国はここまで徹底しなくても

大丈夫なんだろうけど

ついね・・・身についた旅習慣というか

そうなってしまいます

 

この時点でまだ10時半ぐらいだったかな

BIFF広場の後はプサンタワーに向かいました