光の森のなか

花の岸辺に

妖精を視た

 

透ける肌

花に似た長い髪

ゆらゆら立ち昇る

陽炎

 

目が合うと

にっこり笑い

欠伸をするように

空気に溶けた

 

太陽と木星が

重なる日

僕は大きく瞬きを

した