自給自足!タイ北部でカレン族の暮らしとの出会い | lala-l-art-de-vivreのブログ

lala-l-art-de-vivreのブログ

忙しい日常からひと時離れて、ひたすら街歩きを楽しんだり、たっぷり音楽に浸ったり。
私の大好きな旅の日記です。

ドイ・インタノン国立公園のPha Dok Sieoナチュラルトレイルを出た後は、カレン族の村を尋ねました。カレン族は、タイ北部からミャンマーにかけて居住する、カレン系言語を話す山岳民族です。居住地ごとに、文化や生活スタイルは大きく異なるそう。タイ北部では、首長族として知られるグループが一番有名かもしれません。
今回訪れたカレン族の村は、今なお続く昔ながらの生活を垣間見る事ができ、首長族の村(入場料を取って完全に観光地になっている)とは大きく異なるものでした。


住居は高床式。湿度から穀物などを守るためだけではなく、昔は床下スペースは象を飼うスペースだったそうです。今は、農作業や運搬には機械や車を使うようになったので、象を飼う事はなくなったそう。

↓お米は殆ど自家用。1年分をこうやって保管するそうです。


殆どの家で、豚や鶏を飼っていました。生まれたばかりの子豚ちゃんが歩き回っていました。豚は、お祭りやお正月などおめでたい時のご馳走になるそうです。



そして、薪割り。今は電気を使えるそうですが、今なお、出来るだけ昔ながらのシンプルな暮らしを実践しているそう。中には、都会で大学を卒業後、やっぱり山の中の素朴な生活が恋しくなって戻ってきた方もいるそうです。


コーヒー栽培も盛んです。その昔、アヘン栽培が盛んだったこの地域。アヘンがタイ全土に蔓延する危機から脱する為、当時の国王がロイヤルプロジェクトを立ち上げ、アヘンの代わりにコーヒーの栽培を促したのが始まり。ロイヤルプロジェクトでは、田んぼに川の水を引くための工事や、蜂蜜生産なども推進されたそうで、多くの方が口々に国王を尊敬し感謝する言葉を発する理由が分かった気がしました。


服も、殆ど手作りです。農作業の合間に女性が機織りをします。こちらは、観光客用に販売しているお店。品物ごとに製作者の名前が書いてあり、代金はそのまま直接製作者に支払われる仕組みになっていました。白ベースのワンピースを手に取って見ていたら、ガイドさん曰く、「白は、未婚の若い女性しか着てはいけないことになっています」との事。その伝統を尊重し、白以外のアイテムを購入しました!

↓購入品

 

タイムスリップしたような素朴な暮らしと穏やかでやさしい方たち。時間がゆったり流れるような、心安らぐひと時を楽しみました!