このシリーズ、いよいよというか、やっと最終回。

忙しいはサボったはで長らく書いていませんでした。

チームラボ・ボーダレスで遊んで、「ゴリゴリバーガー」で肉ドドドーンなハンバーガーを食べた後、テキーラバー「ＡＧＡＶＥ（アガーヴェ）」でマルガリータを飲む前に寄ったのがこちら。

「文喫（ぶんきつ）　六本木」

青山ブックセンター跡地にできたブックカフェ。

「文化」と「喫茶店」の融合ってことかな？

ちなみに、入店するのに入場料を取られる

入場料 2,750円（税込）※土日祝は3,630円（税込）です。

以下、ＨＰからの引用ですが

人文科学や自然科学からデザイン・アートに至るまで約三万冊の書籍を販売します。

一人で本と向き合うための閲覧室や複数人で利用可能な研究室、小腹を満たすことができる喫茶室を併設しています。

エントランスでは約九十種類の雑誌を販売。

普段はあまり出会うことのできないラインアップも交え、来店されたお客様の新たな興味の入り口となります。

また、企画展も定期的に開催します。

文喫とは – 文喫 BUNKITSU | 本と出会うための本屋。

約3万冊の本は一部を除いて1冊ずつしか売っていないんですって。

かつて「王様のブランチ」で取り上げられたときにMCたちがキャッキャと騒いでいたのを見て、「本のラインナップ、チャラそう」とじつは小バカにしていました。

その時の自分を叱ってやりたい

この日、驚いたことに店内に人が少なすぎて私の貸し切り状態だった。

都内で人のいないという不思議な空間が大好物の私。

オラ、ワクワクすっぞ（「ドラゴンボール」風）

※以下、内容がマニアックになります。

良く見えない方は拡大して見てね。

わけのわからないデザイン系の本が陳列されています。

まあ、このへんはあえてとんがって見せてるんでしょうなあ。

このへんとかも。

ふーん。

最上段に「サミュエル・ベケット」。

やっと私の知ってる名前が出てきた。

「かっこつけばっかりでわかりやすい本がないなー」と思っていたら

マクニールの「世界史」があった。

その隣には「銃・鉄・病原菌」みたいなのが並んでるし。

ふ、ふーん。

いいラインナップじゃないの。

そう、まだ上から目線で偉そうにスカしていたけれど、

ミルチャ・カルタレスク「ノスタルジア」、ピラール・キンタナ「雌犬」と並び、日本ではあまり知られていないけれど、海外では注目を浴びる作家の本が陳列されている。

や、やるじゃないのよ。

スタインベック「怒りの葡萄」があるかと思いきや、「ミルクマン」やクッツェー「鉄の時代」まで。

古典と現代文学作家を隣通しに並べて書棚にカオスをつくるこのうまさったら。

その隣にはコーマック・マッカーシー「ブラッド・メリディアン」に、私の愛するリョサの「シンコ・エスキーナス街の罠」が。

センス良すぎ！

テレツィア・モーラの「よそ者たちの愛」まである。

これ、かなりマニアックだよ。

マヤコフスキー、ブコウスキー、ポール・オースター……。

わかってらっしゃる！

ル・クレジオ。これは私でも名前を聴いたことはある。

読んだことはない。

かと思うと「ドリアン・グレイの肖像」の古典。

そして、こちらもノーベル文学賞候補者で大注目のアン・カーソン「赤の自伝」。

「オレンジだけが果物じゃない」まである。

すみません、私が悪うございました。

上から目線が過ぎました。

そこいらの書店で置いてあっても「その筋のガチ勢」にしかわからないような本が選び抜かれているのね。

おみそれしました。

エンリケ・ビラマタス「パリに終わりはこない」。

すみません、もう勘弁してくださいm(_ _)m

「文喫」で己の高慢を知る良い機会になりました。

さてさて、せっかくならここで本でも読もうと読書スペースへ。

ね、誰もいないでしょう。

店員さんはいるけれど、すごく不思議な感じだった。

ゴロ寝しながら読めるスペースもある。

書店の本を読んでも良かったけれど、私は自分で持ってきた本を寝転がって読んだ。

枕というかクッションもあったし。

本好きというよりマニアのための書店で楽しめました。

数年後に行ったらラインナップも変わってるんでしょうね

もちろん、わかりやすいラノベっぽい本もあったので、これから訪れる皆様、ご安心ください。

そんなこんなで、これにて麻布・六本木の旅は終わり。

でも、まだまだ私の物語は終わらない。

だから最後に私の好きな言葉で締めくくりたい。

「冒険は続く」

麻布・六本木浪漫 文喫(6)

麻布・六本木浪漫　文喫(6)