パズル
年を重ねていくことは、
バラバラだったパズルが、完成していく感覚と似ている
起こった出来事、出逢った人たち
嬉しかったこと、楽しかったこと、辛かったこと、苦しかったこと、悲しかったこと
全てが、意味を持って、わたしに語りかけてくる
バラバラのパズルのピースには、ひとつとして無駄なものはなく
その全てで、わたしの人生という大きな絵を描いてる
ほんの数年前までは、何を描いているのか、全く見えていなかった
どこにどのピースを置いていいのかさえ、
わからないこともあった
思えば、いつも、迷い続け、彷徨い続けていた気がする
それが、あるときから、加速度的に、
バラバラだったパズルは、その姿を現し始め、
あぁ・・・ そういうことだったのか・・・ と、気づき始め・・・
一瞬一瞬が、輝きを放ち、
その光が更に、今まで見えなかったものを、見せてくれる
でも、まだまだ未完成
もっと、その先を見たい、と思う
だから、若いころに戻りたい、とは思わない
しみやしわのない笑顔の写真を見て、時々、懐かしむことはあっても、
私は、今、ここに生きて、未完成のパズルに新たなピースをはめ込んでいく