今日も曇り空。

寒いですね。



今日の"私の好きな本"は、『月とマーニ』



これは、映画の『しあわせのパン』の中で

主人公の水縞りえが大切にしている絵本です。



この絵本は映画の中に出てくる架空の絵本なのですが

私は本当に売っているのではないかと思って

Amazonや、本屋さんで探しました。


でも、なかった。

それでも、あきらめきれなくって一生懸命探しました。




やっぱり、これだけネットで検索してもないってことは

あー、架空の絵本だったかーと思ったのですが



ありましたクラッカー



『しあわせのパン』の監督、三島有紀子さんが書き下ろしていた

『しあわせのパン』という本の中に。



映画があまりに素敵で、

たまたま行った本屋さんで文庫本を発見して衝動買いして。


これが、またとっても良くてあっという間に読んでしまった巻末に!




背表紙側から読むと あの、映画で観た絵本がそのまま


・・・・あった!!目


もう、あまりのことにひとりで大喜びしてしまったのでした。





月とマーニーという 絵本は


この『しあわせにパン』という物語の主人公、

水縞りえと水縞尚という夫婦の大切な

・・・なんというか繋がりになっています。


それはとっても深いもの。

このあたりはぜひ読んで感じてほしいなぁ・・・。





マーニという少年は自転車のかごに月を乗せて

東の空から西の空へ走ってゆきます。


太陽を乗せた少女ソルがやってくると、月とマーニはおやすみします。



ある日、痩せ細った月はマーニに

太陽がまぶしいのでとってほしいとお願いします。



でも、マーニはそれを断ります。


太陽をとっちゃったら、マーニが困るからという答えでした。




だって、太陽をとったら君が、

いなくなっちゃうから



大切なのは

君が、照らされていて

君が、照らしている

ということなんだよ




その言葉で、

月は自分が太陽の光を反射して、地上を照らしていることに

気づきます。


そして、その光があるから人が夜道を迷わないことも。




そして、今でも月をかごに乗せてマーニは東の空から西の空へと

自転車で走っています。






最初は映画の中の印象がよくて、探した絵本だったけれど

ちゃんと手に取って読んでみたら


何か、ほっとしました。




なんでかなーって考えたら、

マーニが月を心から理解していることに

感動してたんだなーって思いました。


ちゃんと自分を認めてくれる。



自分を過小評価しがちな多くの日本のひとは

誰かに認められたいって思いが強いから


こんなパートナーに出会いたいと

誰でもどこかで思っているんでしょう。





でもね、


パートナーシップは

ときに月であったりマーニであったり

そんなふうにお互いを支えたり

支えてもらったりじゃないとね。


片方だけではバランスが崩れちゃいます。



ここすっごく大事だなーって思いました。




しあわせのパン、本編ももちろんお勧めします。


映画では描かれなかった、りえと尚の出会いからも書かれていて

これを読んでからまた映画をDVDで観ると違った味わいが出てきます。



もちろん映画『しあわせのパン』もとっても素敵です。


水縞りえ役の原田知世さん、水縞尚役の大泉洋さんが自然で

本当に北海道の月浦という町で実在していそうな感じすらします。




   しあわせのパン   著者 三島有紀子  発行 ポプラ社



本の中でもたくさん『食べる』ということが出てきますが、


やっぱりねー、食べるということ

それも、あたたかいものって

人の心の栄養になる。


とっても大切なことなんですね。




今日は本当に寒いから

温かくて美味しいものを、誰かとシェアできたらいいねコーヒー

もちろん、ひとりでも大丈夫。


だって、

あなたのそばにはサポートしてくれている天使が必ずいるからね。





読んでくださった方ありがとうございます。


あたたかくしてお過ごしくださいね。