空からふるもの。




光や


雨や



雪や






目に見えないもの とか





今日の私の好きな本は この絵本。






おーなり由子さんの 『空からふるもの 発行 白泉社



これはねー、私のとっておきなんですね虹





平成12年初版で、

残念ながらもう通常発行されていないみたいなんですしょぼん


もう15年も前の本なのに、まったく色褪せないどころか

まさに今必要なひとがたくさんいると思うような本です。




中古本でようやく手に入れましたが

ありえないほどの状態の良い本でした。



大切に大切に読んでいた本なのかな。


それとも私の手元にくることを

ずっと待っていてくれたのかなと思ったりして。





『空からふるもの』 は、3人の天使の3つの物語です。


  

  いいものって なあに?


  いいものって なんだろう?




深い悲しみの中にいる人々に

3人の天使天使がひとつずつ 空から贈るプレゼント。

 



その中のひとつ。


ちょっとだけ 紹介しますね。

文章はかなり はしょっちゃいますが。


 



おかあさんをなくして、

声が出なくなった男の子にふたり目の天使がふらせたもの




それは、ドロップ。


そのドロップを舐めて声が出た男の子は

ようやく泣くことができました。




空から 


男の子の耳に聞こえたのは よっつの『いいこ』



3人の天使の みっつの 『いいこ』 の声と



おかあさんの 『----いいこ』





ここで 私はいつもこらえきれず泣いてしまいます。


どうにも、こころが震えてしまいます。




このあと男の子は、ドロップをとうさんにもあげよう って

帰ってゆきます。





作者のおーなり由子さんはあとがきで、


  『何かをなくしてしまった人たちの物語です。

  何かをなくしてしまったひとにだけ見える、いいものが

  あるのかもしれません。

  ・・・・悲しみを受け取るとき、一緒にうけとることができるもの。

  ・・・知らない誰かの笑顔が、一粒のドロップのように

  感じられたりするように---』


と書いています。




なんども、大切に開いて読みますが

そのたびに泣いてしまいます。





天使はいつもそばにいて 空からいいものを降らせている。



でも、空から降ってくるものだけではなくて



ほんの少しの誰かの優しさや

心からのあたたかな言葉や

笑顔とか


そういうもので癒されるってあると思う。




だから、今にも泣きそうな悲しみの中にいる誰かにとって


あなたが天使だったりする。





私、この本、好きだなぁ。



どんな高名で偉いひとが書いた本よりずっと

私の心の、からだの細胞の一個一個に沁みてきます。



絵の一枚一枚から

ひとつひとつの言葉から

深い無条件の愛を感じます。



なんだか 心が ふんわりします。





空からふるもの。



今日も悲しみを受け取ったひとに


天使からのいいもの、

なにかが降っているのかもしれません。






読んでくださった方ありがとうございます。


今日は少し寒いみたい。

私は 凛とした空気は好きだけれど。


風邪をひかないように、温かしていてくださいねラブラブ