小さい頃、

私は運動があまり得意ではなくて

学校の校庭で遊んだりとかあんまりしない子供でした。



同級生の女の子たちとも

どうかかわっていいのかよくわからなかったし

何より一緒に遊ぶということにあまり自信がなかった。

なので、

学校の図書館に通い詰めて

休み時間にはずっと本を読むような子供でした。




大人になってからは

どういうわけか外勤の仕事に就いて、

あっと言う間に

表に押し出されるような環境になって。



本をじっくり読むことより

お仕事をして、

友達と遊んだり、

家に帰って眠って

朝になっての繰り返し。



それでも、本屋さんは大好きで

素敵な本はないかなと

ときどきひとりでふらりと探索したりね。




最近、なんとなく本棚を整理していたら

やっぱりいいなぁと思う本をみつけました。





おーなり由子さんの絵本です。



この『花のうた』は1999年初版で

すでに絶版のようなんですけれど

16年経っても

全然色褪せない美しい言葉とやさしくてあたたかな絵。



久しぶりに開いてみたら

やっぱりよかった。


それはやさしいだけじゃなくて

きっと、

泣きたくなるような苦しみの中から生まれたような、

でも、ふんわりと やわらかな言葉たち。



やさしくて、

せつなくて、

ほっとします。


はじめて手にしたときよりも

言葉が心に沁みるのは

やっぱりそれなりに年をとってきた証かもしれないですね。


    あふれるようにふってくる花のにおいのなかで

    最後の老人たちが 空をあおぎ 



    ああ!地球は

    この花の種だったのか----と気づく





あ、そうかーーと思いました。

地球は花の種なのかもね。



だから、

私たちは花の種のこども。

みんなそれぞれの花が咲いている。



子供にも

おとなにも。



若いひとにも

おじいちゃんやおばあちゃんにも

いかついお兄さんにも

サラリーマンのおじさんたちにも、ね。



みんな

それぞれの花を心の中に持っている。


だれも知らなくても。

だれにも言わなくても。






ぱんっと開いたら

素敵なページだったので

みなさんにちょっとだけおすそわけ。






さあ、今日も楽しもう!





読んでくださった方ありがとうございました。

今日はどんな楽しいことがあるかなー。