旦那のお盆休みの数日、私の実家に帰っていましたが

そのときにたまたま見た地方局のニュース番組の特集に

とても心を揺さぶられました。


この時期は

今年で戦後70年の太平洋戦争の話題でいっぱいになりますよね。

目をそらしてはいけないけれど・・・

わかっていても、苦しい気持ちになります。



日本の多くの花火の打ち上げには

鎮魂の意味があることは知っていました。



新潟県長岡市も鎮魂の花火であることは有名ですよね。


でも、最初に

大輪の白菊の花火が3輪打ちあがることは知らなかった。



なんとも恥ずかしい話ですが、

1945年8月1日、終戦直前の大空襲で

1486名の長岡の方々が命を落としていたこと、

花火がその慰霊の花火として打ち上げられることを知ったのは

昨年のことでした。


長岡市では、花火は毎年8月1日午後10時半、

空襲が始まった時間に白一色の花火が3発打ち上げられ、

翌2日と3日にメインの花火が打ち上げられるそうです。



そして今年、その地方局の番組では

日本が奇襲し太平洋戦争の発端になったハワイの真珠湾で

長岡の花火が2000発打ち上げられるというニュース・・・。

その実現に6年かけて働きかけ、

難色を示すアメリカ人遺族の方々を説得した

日系アメリカ人元軍関係者の方の努力や

花火打ち上げ実現までの経緯を特集していました。


・・・実は少し泣けた。

アメリカのひとの気持ち。

日本のひとの気持ち。



昨日、関東でもちょっとだけ民放でニュース放送されていましたよね。



関東では放送されていないと思いますが、新潟の特集番組では

打ち上げのためハワイに向かう小千谷市の花火師の方が


『火薬は楽しむもの、癒すものであってほしい』


と おしゃっていました。

たまたま実家に帰っていた私は知ることができました。




許せないほどの仕打ちをした誰かを許すこと。

そして、明日のために手を携えて歩むこと。

これって、ものすごく苦しくて大変なことですよね、きっと。


だとしても、

自らのネガティブなものをきちんと見つめて

ポジティブな未来に向かうことが

本当の慰霊なのではないかなと考えました。



真珠湾の上空に花開いた鎮魂の白菊は

まだ海底で眠ったままの

たくさんの兵士の御霊を慰めることができたのだろうか。

・・・見ていてくれているといいな。

花火と一緒に光になって天に昇ってくれたらいいな。



もう、あんな悲しいことはどこにも起きないように。


すべての人々に明日が確実にやってくることが

自然に思えるようなそんな世界になること・・・。

それは、いつか必ずできると思いました。

すべてのひとがそう意図すれば必ず。



毎年、苦しくなるこの8月はやはり必要なことなんですね。

そして

毎年、心を揺り動かされ苦しく切なくなる自分でありたいと思います。



私もポジティブな心とネガティブな心を持っている。

それでも

ポジティブを選んで生きることをいつも思い出したいと思うのです。



長岡市の思いがHPに掲載されていました。


http://www.city.nagaoka.niigata.jp/dpage/peace-project/message.html




今日もここいて、明日があるであろうことに感謝します。




ちょっと重い話、読んでくださった方ありがとうございます。

今日も良い日でありますように。