今日はホロスコープの10天体の中のひとつ、
土星のお話です。
西洋占星術を勉強していると、土星の象徴する意味って
ちょっときつい。
課題・制限・責任・試練・厳格さ・秩序。
良い感じの意味では粘り強いとか、勤勉とか、堅実とかね。
なんとなく殻のようなものにぎゅって抑えられるような
硬いイメージがあります。
星々にはその発達年齢域ってあるんですが
土星は55歳~70歳くらいといわれています。
なんか私のイメージでは、学校の教頭先生みたいな。
あとは、ちょっと怖くて厳しい年配の男の人のイメージ。
ちなみに
対の意味に位置する惑星が木星だったりします。
木星は幸運の星と言われて、拡大とか発展のイメージです。
この年齢域は45歳から55歳の働き盛りって感じでしょうか。
そんなわけで、ホロスコープで土星が位置するハウスやサインは
それらの示す意味に試練という項目が追加され、
硬い殻に抑えられたような息苦しさを感じて辛くなります。
また、ほかの天体とハードアスペクトをとっていると
その天体の動きに制限や厳格なチェックのようなものが加わって
自由に働けなかったりします。
でもね。
土星の課題を泣き言を言いながらも乗り越えていくと、
ある日気づくのです。
もっと成長して高いところにいる自分になっていることに。
そうすると土星は、特に誉めてくれたりしてはくれないけれど
行き過ぎて大怪我をしないようにと
さりげなく守ってくれていたことに気づいたりするんだよね。
ね、まるでちょっと愛情表現下手で
不器用なお祖父ちゃんとかお父さんみたいでしょ?
私のホロスコープの土星は、
理想や願望・仲間を示す11ハウスにいてサインは魚座です。
魚座の土星はセンシティブで自虐的なところがあります。
自分を本来よりも過少価値のものとして見てしまいがちです。
この土星先生は宇宙との約束の冥王星や変化の天王星と
反対位置であるオポジションを取り、
所有を表す第2ハウスの、イケイケ火星と90度のハードアスペクトをとっています。
唯一のソフトアスペクトは、人生の目的である太陽と120度であるトラインであること。これは実直に、まじめに人生の目的に取り組む姿勢を示しているということでしょう。
土星は制限や責任なので、11ハウスの示す意味において
私は自分の理想や責任という事柄にずいぶん苦しんだりしました。
いつも、私はデキナイとか、仲間とうまくやれないとかね。
それに、徹底的な冥王星や変革の天王星という影響力のある星が
土星と反対位置に配置されることによって
のんびりとした幸福感はなかなか得られず、
常にプレッシャーや障害が起きるという中にいて
それに耐えながら強い意志を持って進むという人生なわけです。
更に、やってやるぜ的な火星を、
『ちょっとこの高い理想に向かうために大丈夫なの?』とか
『きちんと計画しているの?』とか
『今の実力でやれるの?』と、
ある意味軽くて無鉄砲に突っ走りたい双子座の火星のしっぽを
掴んで止めている役割を土星はしていたということです。
火星は行こうとして、引っ張られ、ぐえってなってた感じです(笑)。
いや~、きつい。
正直、きつかったです。
土星先生は厳しいので。
でもねぇ・・・。
こうやって、苦しんだり自分と向き合ったり、
壁にドカッてぶつかったりして、はじめて見えてくるものも
やっぱりあるんだよねって最近ようやく思えます。
土星先生の差し出す課題は、やっぱり私が乗り越えるべき問題であり
それは太陽の示す人生の目的をうまくサポートするためのものであると思うようになりました。
土星は、無口で不器用で厳しくも温かい先生です。
いろんな課題を提示しながらも、乗り越えてもっと高く昇ることを願い
そして、必死で昇ってゆくと、よく頑張ったなと言って次の課題を差し出すのです(笑)。
でも、そのときには私はもう少し楽に課題に取り組めるようになっていることがわかります。
土星先生は、いつもこうやって厳しく、でもあきらめずに
私たちの成長をこっそり喜んでくれているそんな存在なのですね。
でも、やっぱり時々
『もー、しんどいからやめて~』って言いそうになるけどね。
ありがとう、土星先生。
私も少しは成長したみたいだよ。
ね、ちょっと土星を好きになれそうでしょ?
今、土星先生が背中を向けたままニヤリって笑った気がしたよ。
読んでくださった方、ありがとうございました。
