2015年4月の休日の朝、 朝食を済ませた猫と人間は

それぞれがテキトーにくつろいでいました。


シエラさんはお気に入りの寝床でニャンモナイト (アンモナイトのようにまんまるくなっている様子) になって寝ており、旦那は朝っぱらからダイニングの椅子に座ったままCSでゴルフチャンネル。

平和な朝です。





私は暇をもてあまし、ご飯のあとのぽっこりと膨れた旦那のお腹を


  「ちょっと~、これなんとかしたほうがいいんじゃん」


とか言いながら、ぺしぺし叩いていました。

多少やり過ぎたのか旦那が「痛いよ!」と言いながら応戦。


そして、パンチしている私の手を払いのけようとした旦那の手が

偶然、私の胸骨のあたりを押すような恰好でスマッシュヒット!


  「ぅわぁ~~~~~!」


と私は思わず絶叫!

冷静に考えたら、騒音によるご近所への迷惑が心配になるほどです。


当然、旦那も本気ではなかったのですが男子の力は思った以上に強く私の体はよろけて、背後にあったソファの背面にのけぞるようにしてぶち当たりました。


すると、


トンッという音とともに、寝ていたはずのシエラさん、

床に降りるや否や私と旦那の間に割って入るように旦那ににじりより、


  『にゃ~~~~~~~~~~(とてもロングに)』


ものすごい剣幕で旦那に向かってひと声鳴いたのでした。

このにゃ~は、かつて聞いたことのない長さでしたが、その様子は決して怒りとかではなく”注意”というか、”仲裁”というか・・・。

旦那と私はびっくりしてしまい、しばし唖然・・・。


まるで、


  『ちょっと、アンタ!何してんのさ~~!』


とでも言っていたかのように聞こえました。

たぶん、旦那にも。


ひとしきり抗議?の絶叫をしたあと、シエラさんは私の方を向き直し、頭を傾げて大丈夫か確認するかのようにじっと見ました。


旦那はぽつりと、


  「俺を助けに来てくれたんだよね・・・」


・・・とても残念ですが違います、明らかに。


でも、ああ、悪いのは私なんです、シエラさん。

ごめんね、旦那。

私のせいでシエラさんの旦那への印象が更にマイナスに・・・。


うつろで遠い目をした旦那となぜか少しご満悦な私をよそに、(たぶん)私の無事を確かめたシエラさんは寝床に戻りました。
そして、何も無かったかのようにまたニャンモナイトに戻ったのでした。


以前、シエラさんが私を自分の子供と思っているというメッセージをくれた話をブログで書かせていただきましたが、この出来事を思い出すと なるほどなぁと思ってしまいます。

そして、やっぱりひとと暮らす動物たちの飼い主である、ひとへの深い愛情を感じます。

でも、我が家では今のところシエラさんの愛情は9:1くらいの割合で私に、ですけどね(ニヤリ)。


それにしても、私の絶叫で警察に通報されなくて良かった。

ほんとにご近所の皆様、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした・・・。






読んでくださった方、ありがとうございます。