大人になるとなかなか泣いたりすることって無くなる。
というか、できなくなる。
男子は特に小さい頃から、男の子なんだからとか
長男や長女はおにいちゃんなんだからとか、おねえちゃんなんだからとかね。
でもね、涙って癒し。
思わぬことで気づくことって、ある。
昨年の6月のこと。
左の奥歯がしくしく痛み始めたので
早速かかりつけの歯医者さんに電話。
運良く、翌日の予約がとれました。
こういうのは、早めにやっつけないとね。
で、治療開始。
その翌日、痛みは引くどころかますます痛い。
歯医者さんに無理を聞いていただき再診。
今度こそ大丈夫!と思ったら、
3日目には発熱と耐え切れないほどの激痛。
我慢できず、強い痛みどめを飲んでもまったく効かない。
横になっていることもできない。
眠ることもできず、痛むところを絶えずつねるように押さえ
もう我慢できない。
これは歯じゃなくてもっと大変な病気?とかぐるぐる。
助けてくださいと歯医者さんに電話。
すぐに来るようにと言われ治療してもらいました。
治療が終わって家に着くと、
またズキズキ痛くて痛くてどうしようもなくて
ふいに涙が出てきたら、もうどうにも止まらないほどの号泣。
3歳児のように、しゃくりあげ大きい声でただ泣く。
歯医者さんまで車で迎えに来てくれた旦那が
びっくりして立ちすくむほどの大泣きです。
自分もびっくりしているんだけど、止められない。
すると
あれ?痛みが引いてる。
え?泣いて痛みが引いてくるなんて、
試しにもっと泣いてみよう。
不思議なことに
泣けば泣くほど、みるみる痛みは引いて、
そのあと眠ってしまったようでした。
目覚めると熱が下がり、あの激痛が嘘のようになくなってる。
これって・・・・。
普通は薬が効いた とか
治療が効いた とか 思うところですが
直感的になぜか、
あ~ 浄化だったのね
って思ってしまったのでした。
本当は苦しくて悲鳴を上げていた心と体。
涙は、
気づかぬふりをして蓋をしていた私の心をこじ開けて
溜まっていた澱のようなものを、
一緒に流してくれたのだと思いました。
その後は順調に治療は進み、
あの七転八倒の状態が嘘のよう。
あとで、
号泣して眠ったあとに
心配した歯医者さんが電話をしてくださったことを知りました。
本当に感謝です。
電話が鳴っていることさえわからないほど
深く眠っていたということなんですね。
大人になると一度着てしまった鎧は
なかなか脱ぐのが難しい。
でも、時々はふぅって肩の力を抜いて涙を流してみることも必要。
自分が思っているよりもずっと苦しい自分がいるかもしれない。
傷ついても我慢している小さな子供のようなハートが
隠れているかもしれないよね。
心の声に耳を傾けて
泣いてもいいよって許可してあげよう。
そして思いっきり泣く。
そうすると、また洗濯したてのふわふわタオルみたいな
柔らかな自分に戻れる。
そんな気がします。
でも、やっぱり病院は行こうね!(笑)

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