
アメリカに来たらやってみようと思っていたこと。それは七面鳥の丸焼き・・・つまりターキーを焼いてみること!!
先日の感謝祭に、ついに挑戦してみました。

サイズ比較用に隣においたiPhoneが非常に小さく感じられますね。 この七面鳥、焼く前の軽量で約7キロありました。 これより小さいのは近所のスーパーには無かったのでございます。
【ターキーを初めて焼いてみた感想】
完成までに時間が掛かったせいで愛着が湧き自画自賛と手前味噌により味に下駄を履かせてしまっていることは自覚してます。
しかし、それでも声高に言いたい。
ターキー、今まで食べた鳥類の中で一番美味しかったーーー!!
一口齧ればジューシーな肉汁が溢れ、皮はぱりぱり、肉質はもっちりプリプリ、ブランド物の名産地鶏の味を更に濃くしたような味わい。

一匹7キロあるターキーの、大きなもも肉を一人で一本ペロリと食べてしまい、脂がのってるのにしつこくない尻肉もペロリ。
娘も普段は鳥肉をあまりたべないのに、もりっもりに食べまくりでした。
ソースも伝統的なグレイビーソースを含めて数種類用意していたけれど、そのどれも必要ありませんでした。薄味なのにしっかりした旨みでそのままソースなしでドンドン行ける。
一般的に「ぱさぱさしていて臭くてマズイ」と良く聞くターキーですが、
私はこの日の為に20種類程のターキーレシピを漁り、比較検討し、アメリカで有名らしいお料理番組の有名シェフらしき人が開発したレシピを元に自分好みにアレンジしました。
ターキーが冷凍ではなくてフレッシュだったのも良かったのかもしれません。
しかし最大の特徴は、
ブライン液と呼ばれる2ガロン(約8リットル)の調味液に20時間漬けること!!
こうすると臭みが抜け、4時間の焼成の後も切っただけで滴るほどの肉汁(というか水分?)溢れる肉になるんです。
これはチキンでも行ける気がする。
豚バラブロックも塩豚にしてから食べると旨みが増して美味しいけど、それに近い感じかな。
とにかく最高のお料理体験でした!
翌日になってもしっとりプリプリで美味しいです。食べきれなかった分の三分の一は冷凍してあって、これから数日はターキーアレンジレシピに挑戦です。
クランベリーソースとチーズのターキーサンドも食べたい。
鶏ガラならぬターキーガラでひとまずスープを煮出してみましたが、これもびっくりするほど美味!
一杯目は塩温麺にして、二杯目は醤油ラーメンに仕上げました。
以下、備忘録レシピ
【七面鳥の丸焼きの作り方】
材料

●フレッシュなターキー 約七キロ 15ドル

スーパーの会員になると(年会費無料)売値の30ドルが15ドルになります。
荒く計算して、100g20円 骨の分まで入っているとは言え、驚異的な安さ。
●ブライン液(漬け汁)
・ミネラルウォーター1.5ガロン
・塩(シーソルト)200g
・ダークブラウンシュガー200g
・レモン一個 四つ割りにして絞って皮ごと
・フレッシュローズマリー
・フレッシュタイム
・オールスパイス粒 小さじ1
・ベジタブルベース(野菜スープ)半ガロン
・ガーリックパウダー
・氷(ジップロックに入れておく。1kgほど)
●スタッフィング的なもの(お腹に詰めるもの)
・リンゴ小一個
・タマネギ小二個
・セロリ二本
・人参二本
・フレッシュローズマリー
・フレッシュタイム
●焼く前に表面に塗るもの
・オリーブオイル
・フレッシュローズマリー
・フレッシュセージ
・バター
各々適量
1、 七面鳥を洗う。

ゴム手袋を装備する。ターキーのお腹からパックされた内臓と首肉を出し、熱いお湯を掛け流しにしてお腹の中も隅々まで丁寧に洗う。
日本で2012年に流行った50°洗いの要領。これで臭みのある余分な脂と血を落とす。
洗う前は生肉独特の若干生臭い匂いがするものの、時間をかけてよく洗うと臭みが抜けて新鮮な鶏肉のような匂いになる。小さな骨が突き出ている場合があるので怪我に注意。
2、 ブライン液を作る。
大鍋で氷以外の材料を全て混ぜるだけ。清潔なバケツでも可。

3、漬ける。
清潔なバケツ(我が家はバケツが無かったため、シンクによく洗ったポリ袋二重で代用)に、
ブライン液とターキーと氷を入れる。ターキーが浮くようなら重しをする。
20時間放置。



4、焼成準備。
ブライン液を捨て、キッチンペーパーで隅々までよく拭く。
水滴が残ると臭みが出るのでようく拭く。
スタッフィング用の野菜を一口大より小さ目に切る。ハーブは大きいのは手で毟ってバラバラにしておく。

全部を鍋に入れて塩コショウ・ガーリックパウダー、オリーブオイルをまぶしてよく混ぜ、ターキーの腹に詰める。
ぎゅうぎゅうには入れず(火の通りを良くするため)少し余裕がある程度の隙間を残す。
ターキー用のアルミ深皿にターキーと残りの野菜を盛り付ける。
オリーブオイルと好みのハーブと塩コショウを上から振りかけよく揉み込む。
今回はフレッシュローズマリーとフレッシュセージ。



華氏350度(摂氏約175度)で30分焼き、その後300度(摂氏約150度)で3時間半焼く。
低温、大事。
途中で出てくる肉汁をオタマですくって何回も肉にかける。
焦げそうならアルミ箔をかぶせて調整。手羽先は焦げやすいので、いい色になったら早めにそこだけ被せる。
七面鳥を買ったときから元々ついている、サーモスタットピンと呼ばれる焼き上がりを知らせる赤いピンがぴょんと出たら完成!
室温に出して、アルミ箔で包み15分休ませてから切り分けます。
なにせデッカイから、オーブンから出して食べ始めて一時間経った後でも中の方はあっつあつです。火傷に注意。
特に保温しなくても温かいままずっと食べられます。









