まだまだ寒いが続いていますが、庭の紅梅や椿の花が咲き始め春の始まり

を感じる今日この頃です。。。

忙しかった引越しの片付けや各種手続が進み、ボチボチ趣味の時間が持てるようになりました。

昨年の引越し前に購入しておいた中古のICOM製ATU:AH-4を引っ張りだして手始めにアマチュア無線再開です。ビックリマーク

 

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電球こちらがICOM製ATU:AH-4です。

 生産完了品ですが中古市場でも中々安くならない優れモノなんですね~。

 そもそもATUとは何でしょうかはてなマーク 

 簡単には以下の通りかと思いますが、詳しい説明は専門家の皆様に委ねたい

 と思います。

 ◆通常無線アンテナは使用する電波の周波数で効率良く送受信するため、運

  用周波数毎に長さやサイズが調整されています。  

 ◆また無線機をはじめアンテナや同軸は高周波通信で効率良く動作するイン

  ピーダンス(高周波に対する抵抗)50Ωで整合するようになっていま

  す。

  無線機→同軸→ATU→アンテナ線など接続される機器はすべて50Ωのイ

  ンピーダンスで整合結合されていなければ十分な性能が発揮出来ません。

 ◆ATUはアンテナの長さやインピーダンスが異なる場合に50Ωに整合させ

  るマッチング回路を搭載し、運用周波数が異なっても1本の電線で整合

 (同調)させることが出来るのが特徴となります。

 ATUを使えば1本の電線で多数の周波数帯で電波を送受できるようになり、

 ATUが無線機とアンテナのマッチングを取ってくれるんですね。ロボット

 ネットで検索するともっと詳しい説明サイトが多数出てきますので、興味が

 ある方は検索してみてください。サーチ

 ① ATU:ICOM AH-4の本体です。

 ②無線機に繋ぐ同軸ケーブル(50Ω)

 ③無線機からATUを制御するコントロール線

 ④アース線(10m x 3本)

 ⑤アンテナ線…今回屋内配線用低電圧KIV電線を使用(全長最大約13m)。

  AH-4の取説に使用周波数の1/4波長、またこの整数倍の長さの電線では

  マッチングが取れない旨注意書きがありました。注意

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電球ICOM:AH-4は屋外のアンテナ直下に設置する仕様になっていますので

 防水構造となっています。

 ただ雨水以外にも紫外線による劣化、その他飛来物など避けるため今回

 写真の電装BOX(未来工業製:WB-3PM ウオルボックス:

 H34747xW240xD162mm)に収納することにしました。

 こちらも一応簡易防水型で遮光もできるので更に安心です。

 写真の通り部品取付け用基板がありますがこちらは取り外しました。

 

 また配線引き込み用の穴を一ヶ所明けました。背面の支柱が当たる部分には

 保護用ゴムシートを両面テープで追加です。

 

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電球 電装BOXにAH-4を入れるとこんな感じになります。

 寸法は見事にピッタリでAH-4H本体を固定する必要が無いぐらいです。

 

 アンテナ線はBOX固定用取付け穴から外に出しておきます。

 念のためAH-4本体は上部2ヶ所だけ写真の通りインシュロックで固定して

 おきました。

 同軸とコントロール線、アース線はBOX下側の配線穴から出します。

 BOXのエッジとの擦れ防止にゴムシートを巻いておきました。

 同軸とコントロール線はフェライトに巻いてノイズ対策してあります。

 金属支柱への取り付けはUボルトも検討しましたが、AH-4と電装BOXの   

 重量を合わせても2.5㎏ぐらいなのでインシュロックで十分です!

 念のため上下に各2本のインシュロックで支柱に固定することに。。。

 

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電球 屋外の金属製支柱(V/U用GPアンテナのマストです)に取り付けです。

  予想通りインシュロックは強力で一ヶ所1本でも十分な感じです。

  取り付け位置の地上高は約2mです。  

 3本のアース線(各10m長)はマストに沿って垂直に下ろし、3方向に軽

 く地面に埋め込んで完了です。

 またアンテナ線の先端は7m高のFRP製マストを使って庭の立ち木に固定

 しました。

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電球設置後各バンドのSWR(定在波比:1.0に近いのが理想)を測定してみた

 ところ中心周波数付近ですべて1.5以下となりました!グッド!

 参考まで測定条件と各バンドでのSWR測定結果は以下の通りです。

 【測定環境】

  ◆トランシーバ:IC-7300

  ◆アンテナエレメント長:約11m 

  ◆アンテナ給電点(AH-4の地上高)の高さ:約2m

  ◆アンテナエンドの地上高:約6m

  ◆アース線:10mを3本(AH-4から垂直に2m下ろし、3方向に放射状

   に10㎝埋設)

 【測定結果】

    ◆3.5MHz:SWR=約1.1   ◆7MHz:SWR=約1.3

 

    ◆10MHz:SWR=約1.2    ◆14MHz:SWR=約1.0

 

    ◆18MHz:SWR=約1.2    ◆21MHz:SWR=約1.0

 

    ◆24MHz:SWR=約1.0     ◆28MHz:SWR=約1.0

 

 ※)上記SWRの値はIC-7300の画面の読値なのでアバウトになります。

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電球 以上で無事設置が完了し運用開始です!

 早速14MHzと3.5MHzのFT-8(通信モード)で交信してみましたが、 

 アルゼンチンやベトナムの局と問題無くQSOすることができました。

 ただAH-4設置に際しては設置条件や周辺環境が大きく関係してくるので

 引き続き最適なコンディションを探っていく必要が有りそうです。

 最後に下記の点補足させていただきます!メモ

 ◆周知の事ながらエレメント長(電線の長さ)の影響が大きく、全長9mで

  の測定では、3.5MHzでSWR1.5の帯域が狭くなり、また28MHzで

  SWR最良点が1.4と多少高目なる傾向がありました。

  エレメントを更に短くするとこの傾向が顕著になるのかもしれません。

 ◆今回アース線は10mを3本繋ぎましたが、本数や全長、また埋設個所や

  方向でSWRが結構変動することも確認できました。

  この点は高層住宅のベランダで設置の場合と同様に結構センシティブと

  思われます。雨や雪など天候によるアース状態の変化も予想されますので

  その都度SWRを測定してみる予定です。

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電球さてこれから春のDXシーズンです。

 空で世界中の皆様とQSOできるのが楽しみですね~。音譜

 ではでは。。。73!