雨上がりの初デート
お母さんが一緒に来るって
中学3年の秋、校内模範髪型モデルの📸写真撮影で出会った1年生のおかっぱ美少女。翌年私が高校進学で地元を離れてから手紙の交換を始めた2人は、その年の秋に初めての👫デート。あのモデル写真撮影の日から1年が経っていた。
待ち合わせは9月の土曜日夕方6時半、場所は地元湖畔の町のバスターミナルだった。その日朝から降っていた雨は、ターミナルの階段を降りてくる制服姿の彼女を見つけた頃には止んでいた。
遅くなってごめんなさい。あのね、お母さんがまだ会ったことないし会いたいから一緒に来るって言ったの。でも私無理やり止めてきちゃったの。……
明日(下宿に)帰るんでしょう?
うん。
私たち16日までずーっと休みなの。
いいなぁ中学校は…。あの頃とは髪の感じだいぶ変わったね。
うん、切っちゃった。みんな、私の写真(髪型モデル)見て変わって写ってるって言うの。まだ廊下にあの写真貼ってあるから私恥ずかしくって。……
(昭和46年9月11日「恋と涙と友情の高校生日記」第1巻より)
このとき彼女は中学2年生13歳。彼女の帰りを家で待っているお母さんに心配掛けないよう、約束どおり30分間の束の間の初デートだった。2人で歩く帰り道、雨上がりの秋の空はもうすっかり暗くなっていた。
青い瞳の人生讃歌。歩んで来た峠の道を振り返るとき、この日のおかっぱ美少女との思い出は、半世紀以上経った今も遥か遠くの夕空で星となって輝いている。🧓🏻
♪洞爺湖畔の夕月に
羊蹄のぞく 湖はるか
忘れぬ人の 面影消えず
峠の道を あと振り返り
若い羊は なきなき越える
洞爺湖 洞爺湖 洞爺の湖畔
洞爺湖畔
バスターミナル
バスターミナル昇降口
洞爺湖畔の夕空