去年、会社で研修を受けた際、終わりに文庫本をプレゼントされました。
『人を動かす』
D・カーネギー著
私自己啓発系はホント興味がなく、恥ずかしながら知らなかったんですが、自己啓発書の原点と言われる名著だとか。
この本を手渡された部長が、心理学を学んでいらっしゃったというすごく魅力的な方だったので、読んでみました。
なるほど読むと、納得することがたくさんありました。
私は夫婦とか親子関係に役立てたいと思いました。
←自己中心、他力本願、傲慢、察してチャン、超絶短気、他人を不愉快にさせるのが得意な我が夫(かなりヤバい人間)に読ませたい。
他人のあら探しは、何の役にも立たない。相手は、すぐさま防御体勢を敷いて、何とか自分を正当化しようとするだろう。それに、自尊心を傷つけられた相手は、結局、反抗心を起こすことになり、まことに危険である。
人を批評したり、非難したり、小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者でもできる。そして、馬鹿者に限って、それをしたがるものだ。
人を非難する代わりに、相手を理解するように努めようではないか。
イギリスの偉大な文学者サミュエル・ジョンソン「神様でさえ、人を裁くには、その人の死後までお待ちになる」
まして、我々が、それまで待てないはずはない。
人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること。
アメリカの最も偉大な哲学者ジョン・デューイ教授「人間の持つ最も根強い衝動は、重要人物たらんとする欲求だ」
優れた心理学者ウィリアム・ジェイムズ「人間の持つ性情のうちで最も強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである」
ジェイムズ・ロビンソンの名著『精神の形成』の一節
我々は、あまりたいした抵抗を感じないで自分の考え方を変える場合がよくある。ところが、人から誤りを指摘されると、腹を立てて、意地を張る。我々は実にいい加減な動機から、いろいろな信念を持つようになる。だが、その信念を誰かが変えさせようとすると、我々は、がむしゃらに反対する。この場合、我々が重視しているのは、明らかに、信念そのものではなく、危機に瀕した自尊心なのである。
子供を叱る親、権力を振りかざす上司、口やかましい妻や夫といった人たちは、人間は自分の心を変えたがらないということをよく心得ておくべきだ。人を無理に自分の意見に従わせることはできない。しかし、優しい打ち解けた態度で話し合えば、相手の心を変えることもできる。
リンカーン「"バケツ一杯の苦汁よりも一滴の蜂蜜の方が多くのハエがとれる"ということわざはいつの世にも正しい。」
古いことわざに、「犬を殺すには狂犬呼ばわりすればよい」というものがある。もし若者に"問題児"や"不良"というレッテルが貼られると、その若者は間違いなくそのようになる。
相手をある点について矯正したいと思えば、その点について彼はすでに人よりも長じていると言ってやることだ。よい評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないように努めるだろう。
長女が生まれた時に、姉に贈られた本
『子育てハッピーアドバイス』
スクールカウンセラー・医者明橋大二著
も、漫画形式ですごく読みやすいのですが、数年振りに読み返すと、やはり勉強になるなあ。
叱っていい子と、いけない子がいるという章で、「叱るのに注意が必要な子」として「言っても言っても全然素直じゃないし、反発してくるタイプ。こういう子は、本当はとてもナイーブで、けっこう傷ついています。しかし、それをうまく表現できなくて、意地を張るとか突っ張るという形でしか出せないのです。だから、本当は、人の2倍、3倍傷ついているのです。
ところが、こちらは、叱っても全然こたえないし、プライドが高すぎるから、そのプライドをたたき壊さないといけないと思って、人の2倍、3倍叱りたくなってきます。」
←これ、長女がこのタイプです!
一方、うちの次女は「のんびりした子。おおらかな、物事にこだわらないタイプの子」で、「比較的、叱ってもかまわない子」に分類されるのかな。
パパに怒鳴りつけられると、長女はふてくされて(←余計に怒鳴られる)、次女は笑って誤魔化すので。
私も修行が必要です💧