不器用で根気のない私が新しいことを始めるのはかなりエネルギーが要る。
いや、不器用でない人でもかなりエネルギーを使うとは思うけれども。
早く覚えて上手くなりたくても、覚えるのに時間がかかってしまい、しまいには疲れきってしまいやる気さえなくなる。
理解する前に諦めてしまう。
そんなこんなであれこれ手を出してはそういう理由でいつも中途半端に終わってしまい、その残骸だけがそこらに残る。
『あんたは、すぐ飽きるからね』
といつも旦那に言われるのだが、
『飽きたんじゃないよ。根気負けしたんだよ』
と言いたい。(いや、同じか)
言い訳にしかならない(笑)
旦那は比較的器用な人間で、何かを作るにしても綺麗に作る。
初めから、色々と分析してから段取りよくこなしていくタイプだ。
実際、いつから分析を始めていたのか分からないが、やり始めて出来上がるまでも早く、仕上がりも綺麗だ。
私が同じ事をしようものなら、料理にしてもなんにしても時間はかかった上に得体の知れないものが出来上がる。
考えすぎて迷いすぎて行き先が分からなくなったといった感じだ。
やっぱり器用な人って羨ましいなと思う。
これが仕事となるとまた更に大変だ。
飲み込みが遅いと、皆に迷惑がかかる。
焦る。
焦ると上手くいかない。そしてミスをする。更に皆に迷惑をかける。
負のループだ。
そうなると、中々挽回は難しい。
更に、自分がやったことは全て間違っているように感じるようになる。
何をしても自信が無くなる。(最初から無いのに益々無くなるのだ)
ミスばかりすると、やはり恥ずかしいし『仕事できない人』となるので
職場の人とも仲良くすることさえ私には難しい。
『次だ。次こそは挽回してる!!』と負けずに取り組む強い精神があればよいのだが、もともと弱すぎるメンタルの為そうならない。
そんな自分のせいで、辞めたくなる事は良くある事なのだが、それが中々辞める勇気も無い。
こんな覚えの悪い自分の次の場所なんてあるんだろうか・・と。
次のところで上手くやっていける自信が全く無いのだ。
そのせいなのか私には、どんなに嫌でも逃げ場がないから続けるしかないという変な忍耐力がついている(要らない忍耐力だ)
覚えが早くて、さっとやってのける人になりたかったといつも思う。
もし、そうだったらもっと沢山の事に挑戦したりできたのかな。
まぁ今さらそんな事を思っても人間変われないのだけれど。