息子の高校一般入試試験合格発表日!!
あなたの姉も本当に心配してるのよ、もちろん私も。
今まで進路を決めるために何度か学校で三者懇談をしてきたわね。
私の仕事の都合で、高校の娘と中学の息子は同じ日に三者懇談をし、決まって天国と地獄をみて来たわね。
娘
・模範的な生徒です
・成績優秀です
・担任の私も凄く助けてもらっています
私は、娘がほめられ過ぎて、何だか先生の顔が見れない。。。これ天国。。。
息子
・お母さんを泣かすなよ~
・お母さんの涙を見て、お前はどう思うんだ~
・お母さんの涙を見て、何とも思わんのか
私は、くだらない事をやらかす息子に腹が立ち、先生の顔が見れない。。。これ地獄。。。
今まで色々あったわね、でも、そんな息子の高校一般入試試験合格発表日。
不合格なら中学校の先生から電話連絡が入る。
9時30分過ぎても中学から連絡はない。
小さな希望を膨らませ、息子の受験番号が貼りだされていたらと、息子と車で約1時間の高校まで車を走らせる。
その道中。
「そう言えば最近の私とあんたは何か現実逃避してるようなハイテンションぶりだったね、でも今日結果がわかるね」
少し笑いながら、そんな事を息子と話してた
・・・・・その時私の携帯が鳴る。
あ”あ”~~中学校から電話だ。
慌てて車を止めれる場所をさがす・・・・私は心を落ち着かせる。
ウィンカーを出す・・・・私は心を落ち着かせる。
ハンドルをきりながら「中学から電話だ」と息子に伝える・・・・私は心を落ち着かせる。
ハザードを出しながらブレーキ・・・・私は心を落ち着かせる。
息子が頭を抱えこんでいるのを、しっかりとこの目で見る・・・・私は心が落ち着かない。
(しっかりしろ私!!) もしもし・・・
・・・合格です
んんん??・・・え?? 合格??。
合格 合格 合格
どうやら、うちの息子は天から降りて来た蜘蛛の糸をつかんだみたい。
よかった~ほんと、よかった~
先生が、うちの息子を凄く心配し、「合格」をいち早く知らせたいという善意の電話だった。
息子に伝える。
次の瞬間。
「やった~~~~!!!」
息子は喜び過ぎて、助手席から運転席にいる私をギュ~~~~ッとした。
痛いよ、えらいよ、んんんんじゃなくて・・・
い・い・いや・私も凄く嬉しよ、嬉しいに決まってるやん、でもさ、なんか、なに?ギ・ギュ~~とか・・・あなたが小さい頃は、そりゃギュもしたけど・・・・・
・・・ん~~~~~~~!!!!
あ!!
そうね、スキンシップ大事ね!そ~そ~スキンシップ大事ね!そうだよ、スキンシップ大事ね!
ダメかもしれないって言われてた所、せっかく合格したもん!!
だから~ほら、こう~~さ、天から降りて来たさ、細~~い蜘蛛の糸をつかむ事が出来たからさ、これからその糸がさ、切れてしまわないようにさ、気を引き締めてさ、少しずつでいいから、自分をほら高めるっていうかさっ・・・ねっ!!
高校までの道のり約1時間そんな話を息子にしようかな~~なんて!
こういう時に大事な話をね!
だから今日は音楽のボリュームをゼロで行きますか!!
そう思い、午後から行われる合格者説明会に向かうため、再び車を走らせた。
・・・・が、その瞬間!
♪♪ 雲はわき~光あふれて~
天高く~純白の球~今日ぞ飛ぶ~
若人よいざ~まなじりは歓呼にこたえ
いさぎよし~微笑む希望~
ああ~栄冠は我に輝く ♪♪
大音量で聞こえた。
・・・そう、これが私を「がらんどう」へと変化させる出来事の幕開けとなった。