桜、美しいですね


散る姿も、美しいですね


潔いというか

見事というか


それがまた刹那というか



桜のように散れたら良いのに


美しいまま

儚いとか

名残惜しいとか

思われながら

旅立てたら

どんなに良いか



義母が亡くなって

義母の納骨の日の翌日に

義父が自死しました


2人は駆け落ち同然で結ばれ

戦争も経験し

一人息子である夫を育てあげました


義父は作家という側面もあり

義母の苦労は

並大抵の事ではなかったようで

息子である夫も

破天荒な生き方に振り回された事があったと

話していました


私が義父母と出会った頃は

穏やかな仲良し老夫婦という印象で

2人が愛し合っているのは

よく伝わっていたので

私も夫と

そのような夫婦になりたいと思っていました


義母が亡くなった時

義父がどんなに辛かったのか

夫が亡くなった今なら 

少しは分かるような気がするのですが


義母が亡くなって葬儀を終えた翌日

あの東日本大震災


私自身も義母の看病や義父のお世話

自分の仕事や家事に疲れ果て

余震や計画停電の中

義父の引越しと初めての同居など

色んな意味で余裕がなかったと

ただ後悔の気持ちが蘇ります


夫が亡くなったのも3月ですから

桜をみると

様々なことが思い出されます




潔く散ると願うはただひとり

残されし者重き背負いて


花の様に願えど我身花で無し

散れぬが真の姿なりけり


無きものに想いを馳せる花筏

流れるままに時を重ねて