遊星からの物体X
John Carpenter's The Thing
The Horror Master
まあこんな感じです。メイキャップと特撮だけでこれをやってます。実物は映画を観て確認してみてください!載せて無いのはグロいからじゃないよ!フィギュア欲しい。
監督:ジョン・カーペンター
脚本:ビル・ランカスター
音楽:エンニオ・モリコーネ
主演:カート・ラッセル
メイクアップ:ロブ・ボッティン
このポスターはドリュー・ストルーザンさんによるものです。アメリカの超有名ポスターアーティストですね〜
バック・トゥ・ザ・フューチャーやブレードランナー、スターウォーズなど多くの名作を手がけていますねぇ。
突然ですが......
南極映画と言えば
『遊星からの物体X』(the Thing)
ですよね(圧力)
The Horror Master
こと
ジョン・カーペンターによる名作SFホラーです。
『ハロウィン』シリーズや『ニューヨーク1997』
の監督さんですねー
ps4のゲーム、『dead by daylight』(殺人鬼から逃れるゲーム、殺人鬼側と逃げる側の両方で遊べる)
にも『ハロウィン』の殺人鬼がプレイアブルキャラクターとして登場してるみたいですね。
大好きな監督の1人です。個人的には『クリスティーン』が好き。
それはそうと良い写真ですよねこれ。
ジョン・カーペンター氏のTwitter一応置いときますね。ご本人です。新作も今度公開されます。セルフリメイクだけど..... ハロウィンの新作ですよ!
勿論、変な圧力かけなくてもそう思ってくださる方も多いかと思いますが、自分の場合「これ以外見たことがないから」と言う馬鹿みたいな理由で南極映画といえばこれなんですよね。今度『南極料理人』観ることにします。友達に勧められたし。
ザ・SFホラー!!って感じのオープニングに続き、物語は広大な雪原をひた走るハスキー犬とそれを追いかけ、ライフルで狙うヘリコプターのシーンから始まります。
わんわんを殺そうとしてくるヘリコプターの乗員(ノルウェー観測隊員)。結局、ハスキーを匿う事となるアメリカ観測隊だが....
わんわんを殺そうとしてくるヘリコプターの乗員(ノルウェー観測隊員)。結局、ハスキーを匿う事となるアメリカ観測隊だが....
この時点で不気味なテーマが流れ始めているんですね。このテーマ曲がまたよくて。巨匠モリコーネによるものなのですが、カーペンター色が強すぎるんですね。というのもカーペンター監督、ほとんどの自作品の映画音楽を自分で担当してらっしゃるんですよ。監督なのに。
シンセサイザーを多用した、味のある劇伴を多数作ってるんです。The thingでもシンセが強めです。カーペンター作品の大きな魅力の1つは確実に音楽なので是非一度は聴いてみてください〜
不安感が何とも言えなくて最高ですよ〜
iTunesには何とアーティストとしてジョン・カーペンターが登録されていますのでそこら辺からだと探し易いかと。凄えですよね、この人映画監督の筈ですからね。まあバンドも組んでるらしいスけど。ハルク・ホーガンか。(どうでも良い情報①カーペンターはプロレスファン)
また、The thingといえばやっぱりクリーチャー( things)の造形では無いでしょうか!
色々あって、細胞を吸収し模倣してしまう宇宙生命体に襲われるアメリカ南極観測隊の面々。宇宙生命体、「物体X」(thing)は取り込んだものにそっくりそのまま化けてしまうので、誰が味方で誰が敵なのかわかりません。要するに見た目に変化の起きないゾンビものですねー
今話しているコイツも犬を撫でてるアイツも外に見回りに行って帰りが遅かったアイツも本当は人間じゃないんじゃないか、「 物体X」に同化されていると判断したアイツらは実は人間なんじゃないか、自分は本当に同化されていないニンゲンのままでいることができているのか....
極限の地での極限の疑心暗鬼状態。
これ以上ない程に密室、孤立状態です。
ところで見た目に変化ないんじゃメイクアップ仕事ないんじゃねぇーのと思われませんか?
とんでもない!
thingは熱に弱く、火とかに炙られると正体(?)をバラしてしまうんですね。というよりも擬態を保てなくなり、グロテスクな肉塊に変化するのです。多くの場合人間の形を保っているのですが、肉塊としか見れないまさに「物体」。
本質が人間とまるきり変わってしまった見た目が同じ物体がとなりにいる....その恐怖はこの「肉塊」状態によりより際立ちます。同化された人の非人間性をこれ以上ない程にはっきりと思い知らされますから。
この「物体」を見事に作り出したのがメイクアップ班のリーダー、ロブ・ボッティンさん。
カーペンターの前作『The fog』(←好き)に引き続きの参加で、今作のクリーチャーの造形の殆どを手がけました。目を背けたくなるようなおぞましさとどこか可笑しいユーモラスさ、そして仄かに薫るリアリティ。CGじゃないってのも大きいかも。頭だけで歩いたり、腹がパックリ割れたりするんですけど、言葉だけじゃうまく伝えられないのです。岩明均さんの『寄生獣』が例としてわかり易いかも。
まあこんな感じです。メイキャップと特撮だけでこれをやってます。実物は映画を観て確認してみてください!載せて無いのはグロいからじゃないよ!フィギュア欲しい。
この映画は原題に「カーペンターの」『The thing』あるようにリメイクなんですよね実は。元の映画より原作小説に近いらしいっすけど。監督は子供の頃に観て衝撃を受けたとか。(リメイクじゃ無くても名前付けたりしますけど。ゴダールとか。まあ作家性が強い映画ですyoって主張なのかも。ハリウッドとかも結構つけがち。『シン・ゴジラ』とか「庵野監督の」ゴジラって感じですよね)
さてこの映画のリメイクが企画されたのはある映画の成功が関係していると言われてます。
『エイリアン』です。
という事で!
近いうちに!
『ダークスター』の感想を.....
書きます。
『遊星からの物体X』観てない方はぜひオススメします!DVD特典のメイキングがげちゃげちゃ面白いですよ〜
因みに公開当時はスピルバーグ監督の『E.T.』とかちあって、振るわなかったようで....
E.T.好きですけどね....私だって宇宙人と仲良くしたいですし....
ではでは さいなら〜
❇︎補足 もしクトゥルフ神話が好きな方がおられましたらピンときたかもしれません。この映画の原作、『影が行く』は同時代のラブクラフトによる『恐怖山脈』に影響を受けていると言われているんですね。具体的には舞台(南極)や探索隊が異星生物によって壊滅していく様が日記調で語られる点などが影響を受けている点なのです。しかし、『影が行く』や『遊星からの物体X』そのものやそれらに出てくる異星生物をクトゥルフ関連とするのは乱暴です。全く関係が無いと言っても良いでしょう。前提となる設定は上で見たようにそっくりですが、筋も異星生物も恐怖の質、タイプも異なります。なので「クトゥルー関連はちょっと....」という方も安心してご覧いただけます。(果たしているんだろうか...)