日本とフィリピンの自動車維持費を比較してみた
結論から言うと、フィリピンの普通自動車の年間維持費は日本の軽自動車の維持費を下回る
今回対象にしたのは、2008年式スズキ Grand Vitara 2700ccである
日本名エスクードの特別仕様車である
Grand VitaraとJEEP RENEGADEは車体サイズと排気量がほぼ同じで車格が同じである
同じ年式で比較するために、スズキ車の維持費は2012年、13年のものを使用した
スズキ車は欧州からフィリピンへの輸入車、JEEPは欧州から日本への輸入車なので条件も似ている
日比自動車維持費比較表(2年分)
表中の青色部分が日本で、黄色がフィリピン
日本とフィリピンでは費目が異なるので、左側が日本での項目、右端がフィリピイでの項目
フィリピンの経費はペソ建てなので、2012年1月から24が月の平均為替レート、1ペソ=2.0987円で円換算した
フィリピンでは自動車税が無い
代わりに、LTO(陸運局)へ毎年登録申請を行う
車検整備は不要だが、LTOへの申請時に、排気ガス検査にパスすることが条件
日本の自賠責保険に相当するTPL(Third Party Liability)費用は極端に安いが、最高保証額は10,000ペソ(約21,000円)のみである(日本は死亡時限度額3,000万円)
フィリピンでは人命が如何に安いかの表れでもある
自動車保険の金額が日本より低いのは、車両保険の部分はそれなりに掛かるが、人的補償の部分が安いから低いと思われる
昔、フィリピン人の友人から、「お前が交通事故で死亡しても20万円位しかもらえないよ」といわれたのを覚えている
日比の自動車維持費比較で、一番の違いは、日本では軽自動車は別として、普通車の自動車税、重量税が高いことである。ちなみに車両購入時の自動車取得税もフィリピンにはない
日本では車検時の整備費用が高い
なお、定期点検に関しては、日本では12か月ごとに、フィリピンでは5,000kmごとにディーラーで点検を行っていた