さて前回の続きです。
なぜFSHが高くなるのか
というお話まで届かないかも(^^;;
うう…深い…海のようだ。
というか、勉強すればするほど
どれだけ複雑なシステムなんだ!
と驚嘆せずにはいられません。
学生んときも、理解が苦しくとも楽しく
内分泌の講義、大好きでした!

さて、内分泌ーホルモンの話で補足があります。

分泌器官から放出されたホルモンは
それを感知する受容体をもつ細胞にだけ作用します。
この受け取る細胞を
標的細胞
といいます。
(お手紙でいうなら、宛名の書いたポストにしか届かない、というイメージですね)
photo:05



で、細胞についてる受容体を邪魔して
ホルモンの作用を阻害することによって
何かしらしようとするのが
皆様ご存知のお薬達(クロミッドとかセロフェンとかその他諸々)なんですねー
この話はお薬の時に。
(うっわ…この日本語わかります?(^^;;わかりにくい…ごめんなさい!)

で、これを踏まえて
今回は卵胞期のホルモンの働き
のお話をします!

まずはこちらを

photo:04



卵胞には、莢膜細胞と、顆粒膜細胞にわかれます。
で、
莢膜細胞はLH受容体を持ち、コレステロールをテストステロン(アンドロゲン)に変え、
それが顆粒膜細胞でエストロゲンに変えられます。
顆粒膜細胞はFSH受容体とエストロゲン受容体をもちます。
エストロゲン受容体がエストロゲンを感知することで、前述したテストステロン(アンドロゲン)をエストロゲンに変えるんですね。

文章にすると???ですが
絵をみるとイメージつかみやすいと思います。
photo:03



端的に説明すると
エストロゲン、プロゲステロンの産生、分泌は
卵胞の莢膜細胞と、顆粒膜細胞内で
下垂体前葉から分泌される
FSHとLHというホルモンの作用によって行われます。

FSH(卵胞刺激ホルモン)は
・卵胞の発育を促進
・エストロゲン産生促進

LH(黄体刺激ホルモン)は
・テストステロン(アンドロゲン)生産
・排卵誘発
排卵後は
・黄体形成促進
・プロゲステロン産生促進

の働きがあります。

で、FSHが卵胞を刺激してエストロゲン産生を促進

卵胞の発育に伴い、上の機序でエストロゲンが分泌

エストロゲンが子宮内膜を増殖させる

てな流れです。


今回はこの辺りで(^^;;