surface being -3ページ目

#12 決戦、大焦心地方都市(後編)


さて、どうしたもんか?


「じゃあ出ようか」


どう躱す?(交わすでは無い)

財布を取り出しお金を出そうとする彼女を制止しながら、頭をフル回転させる。

頭が痛てぇ( ̄^ ̄;)




パイロット!脳波乱れています!
心音微弱…




「時間とか大丈夫でしょ?」


時間の問題じゃねぇんだよ。

彼女の問いに適当に返事しながら車に乗り込む。


「どうしようね…。 とりあえず動くよ」


口ではそう言いながら帰宅方向に走りだす。帰るのにも1時間は掛かるし… やはりここは

高エネルギー体集束による
一点突破しかありません!

トークで繋ぎながら何となく帰ってしまおう。


「そういえば、出掛ける前に人が来たって言ってたけど、約束とかあったの?」


無理矢理話題を変えてみる。


「あー、息子が遅刻したり休んだりしてるから教育委員会の人がきたの」


大事な事だろ!蟹喰ってる場合じゃねーよ!


「それはちゃんと話をしないと駄目なんじゃないの?」


「うん… でも息子が起きないから言われても急に変わらないし…」


コイツは何なんだ?

子供のせいにする前に考える事、遣らないといけない事があるだろ?

説教したいが車内の空気が悪くなるのもキツいので、話を流しながら曖昧に言葉を合わせる。

結論として人間的に無理。

会う前から直感的に嫌な感じがしていたのは、結果として正しかったなと(≧△≦;)


憂鬱な会話を続けながら、送っていく事を告げると


「次はいつにする?」


はい???


「忙しくなるし予定も立たないから無理だね」


「忙しくなるんだ… うまく時間作らないとね」


「………!」




ATフィールドはどう?

相転移空間が肉眼で確認出来る程、
強力なものが張り巡らされています!




もう考えるの止めた。

人の話なんか聞いちゃいねぇ…




待ち合わせた校門前に到着。
挨拶もそこそこに彼女を降ろし、逃げる様に走り去ったのだった。

あー疲れた(;´~`)


帰路の途中でメール受信。



「今日は楽しかった(^o^)今度は飲みに行こうね。あと、これ私の直アドです↓」

※ずっとサブアドでメールをしていた。



ATフィールドは?

展開中!
しかし使徒に侵食されてます!



直アド… 要らねぇんだけど!?

何故、気に入られてるのかが分からん…




私が死んでも、代わりはいるから。




こうして落ちも無く、不完全燃焼で面接は終了したのであった。



―完―

#11 決戦、大焦心地方都市(中編)


「それでね!! …………」


緊張して喋れなかったらごめん、とか言ってなかった?喋り過ぎですけど?


「うちの次男が全然起きなくて、学校に行くのが3校時とか4校時になるの」


「それはマズイね。朝起こしても駄目なの?」


「朝は私も起きられなくて」


解決しねぇ… なんて不毛な会話なんだ。


「長男はどうしてんの?」


「学校に行ってないから」


会話にならん!ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆


「…それじゃ先ず、夜早く寝る事から始めて、徐々に体内時計を治さないとね」


「でも、私が夜飲みに行ったりすると遅くまで起きてるみたいで」


えーっと… 呑みに行くの止めて下さい。

全く話が噛み合わねぇ…

こんな調子でフラストレーションを溜めながら目的地到着。


「ビール飲んでもいい?」


どうぞ… 好きなだけ呑んで下さい。


無難にランチメニューからチョイスして注文。やっと当初の目的であったランチになったのだった。


「…私って変な男に好かれるみたいで、子供達にも男見る目がないって怒られるんだよね」


「そうなんだ… でも異性に好かれるなんて何か魅力があるんだろうね。…俺には解らないけど」


だんだん気を使えなくなってきた( ̄▽ ̄;)


「このカニの天ぷら美味しいね」


「こっちの蟹茶碗蒸しも旨い… 出汁も蟹で取ってるみたい」


味覚は普通みたいなので、無難な会話をしながら改めて彼女を見る。

顔立ちは決して悪くない… が!?

体型は(最初に貰った写メから)すっかり変わり果て、分かり易く言えば!

エヴァンゲリオン第拾話〔マグマダイバー〕で、極地戦用特殊装備対応可能なエヴァ弐号機が、浅間山火口に降下するのに耐熱装備に換装した時に似てる感じ?




分かり難いよッ!!




「刹那さんは今好きな人とかいるんですか?」


突然何だ?


「いや… 別に居ないな。気になる様な人も居ないしね。使徒(仮名)さんは?誰か気になる人とか居るの?」


「私もいないけど、今言い寄って来てる人がいて ~省略~ 私は何とも思わないから困ってるの」


へぇ… 世の中にはマニアが居るんだなぁ…


「このあと、どうします?」


どうもしないよ!?真っ直ぐ脇目も振らず帰る予定だけど?


「ランチだけのつもりだったから何も考えてなかった。 ……何処か行きたい所とかあった?」


勇気を振り絞って聞き返してみる。


「もっと遅い時間なら飲みに行ったりしてもいいけど… 私も考えてなかったな。刹那さんが行きたいとこあれば、どこでもいいよ?」


どこでもって!?何処もねーし(-ω-;)

その意味深な微笑みは何?

もしかして?何か期待しちゃってます?

ちょっと怖いんですけど…






ごめんなさい。こういう時どんな顔すればいいのか分からないの。






笑えばいいと思うよ。






笑えねぇよ!(・д・`;)



―続く―

#10 決戦、大焦心地方都市(前編)


「おはよう(^0^)/時間より早く来る時は教えてね」



何で?時間通りにしか行かないよ?

朝から不思議なメールに「着いたらメールします」と返信しつつ、のんびり準備して出発。
ドタキャンしたい心に支配されない様、自分の気持ちを鼓舞しながら目的地へと車を走らす。


運転しながら、自分が何を嫌がってるのか改めて考えてみる。


メル友募集の筈だったのが会う事になったから? …違う。

最初の写メは可愛い感じだったのが、
それは数ヶ月~1年位前の写メで、それから少しずつ体重が増えた写メを送ってきたから? …これも違うな。



――――!!



彼氏になってるからだ!

まだ会っても居ないし、お互いに良く知りもしないのに彼氏の様な扱いになってるからだ。


だから憂鬱なのか…。


自問自答の末、導き出した答えで更に気分を下げながら↓↓目的地到着。

到着メールを送る約束だが指が動かない。



逃げちゃダメだ…
逃げちゃダメだ…
逃げちゃダメだ…



…メール送信。程無く



「これから向かいま~す♪」



返事が届く。

待ってる間、回りを見渡しても人影もなく、車も殆ど通らない。
校門の前で待機してるのだが、休日の学校は閑散とした佇まいで、
よくよく考えてみれば、彼女の息子の同級生には見付からない事に気付く。


今日は昼飯を食べてとっとと撤収しよう!
そう考えているとルームミラーに人影が映る。



車後方、およそ20メートル… 19… 18…



分析急げ!

当初の25kg増から予想体重大幅上方修正…

およそ… プラス50です!



目標接触まで残り4メートル… 3… 2… 1…





コンコン





車の窓をノック…



「こんにちは」



パターン青!使徒です!!∑(∀ ̄;ノ)ノ

やはり昼食べて早期解散のヤシマ作戦で行こう。


「こ、こんにちは… はじめまして…」


「はじめましてぇ(車に乗り込みながら)ゴメンね、お待たせして。出掛けようとしたら急に人が来ちゃって」


「大丈夫なの?用事が出来たならそっち優先で俺はいいよ!」


寧ろそうして(ノ_・。)グスン


「そっちはもう大丈夫です!ところで、何食べに行きます?」


大丈夫なのかよ… チッ!

こうなりゃ当初の作戦通り、昼食べて早期解散で。
食べる所は決めてあるし!


「食べるのは……」


「私、カニ食べたい!」


は?俺の言葉に被せて来た!?

貴女?最初から俺の話聞く気なかったでしょ?


「…蟹?」


「うん、カニ。苦手?」


いやいや、苦手とかじゃなくて…

完全に第一射は使徒から外れた模様…

第二射の準備… ダメだ… 考えてなかった。
チャージするまで時間が掛かる…


「じゃあカニで決定ね!」


完全に相手ペース…。

でもね?蟹を食べれる場所で俺の記憶にあるのは…


「〇〇市に行かないとね」


やっばり!

ここから車で1時間以上掛かるじゃん!



―続く―