2011年11月27日の新聞各紙で、トヨタ自動車とBMWとの提携交渉が報道された。
両社の提携交渉では、トヨタが得意のハイブリッド車(HV)技術をBMWに供与する一方、BMWは低燃費ディーゼルエンジンをトヨタに供給することが検討されている。両社ともエコカーのラインアップを充実させるのが狙いだ。トヨタは新興国市場をにらみ、研究開発や設備投資に重点を置く構えだ。
これは、どう考えても等価交換とは思えない内容だ。トヨタのHV技術を提供する換わりに、BMWのディーゼルエンジンの技術を受け取るとは--。トヨタからすれば、いまさらディーゼルエンジンの技術など必要ないのではないか?
スズキ自動車とVWの提携もこれとおなじ構図のように思われる。スズキは小型化技術を提供しても、VWから技術の見返りはない。これは技術の強奪だ。トヨタもまんまとHV技術を盗まれる--ということだろう。
トヨタは、リーマンショック以降いいとこなしだ。まずアメリカでのブレーキ問題。これで、HVのブレーキ回生システムをアメリカに盗まれた。その後テスラモーターとのEVに関する技術提携。この時もトヨタからすれば、テスラの技術はカスだったという。そして、今回またBMW。
スズキもトヨタも、提携には非常にリスクがあることを事前に認識していたと思う。それなのにナゼ提携せざるを得なかったのかという、真相は永遠に葬られることになるのではないか。いまの時代ほど、法務、リスク管理、ビジネスインテリジェンスが重要となる時代はないのだろうか?そして、これらのスキルを持った人たちが、これから最も必要とされる人材となる可能性があるだろう。