らごむ通信は、ママ達からよくあるご質問を踏まえながら、定期的に育児情報を配信しています。


今回は、赤ちゃんの「生理的吐乳」について、その現象が起きる理由や、対処方法についてまとめました。

赤ちゃんは、病気ではなくても心配してしまうような現象がよくあります。これもその一つです。この豆知識を参考に、慌てず対応してみてくださいね照れ


なぜ、吐きやすい?

①赤ちゃんは、胃と食道を繋ぐ部分の筋肉がまだ未熟

②赤ちゃんの胃の形は、筒状に近い形をしていて吐き戻しをしやすい構造になっている

③赤ちゃんは、満腹中枢が未熟なため、必要以上に母乳やミルクを飲んでしまう事がよくある


このような条件が重なって、「生理的吐乳」が起こります。


こんな時は大丈夫ウインク

吐乳のご質問がある時に、私がよく確認する項目です。

①大量に吐いても、機嫌がイイ

②次の授乳時間には、いつもと変わらず飲めている

③吐いたものが、クリーム色・ヨーグルト状(消化乳)

④よく吐くが、発育は順調   など



よく吐いても、このような状況の場合は、
『赤ちゃんがたくさん飲んでパンパンになった胃を、自分で調整して楽にしてる』とイメージしてくださいね。



吐かないための対応は?
 
①授乳の後、ゲップをさせる

👉授乳の時に一緒に空気を飲んでしまう事があります。
ゲップをさせる事で、胃に溜った空気を出して吐乳を予防します。


②授乳後、赤ちゃんを右向きにして〜30分程度寝かせる

👉授乳の後、ゲップが出にくい赤ちゃんもいます。
おっぱいが上手に飲めていると、口の中は真空状態になっていて、空気を一緒に飲む事はありません。

👉右向きに寝かせる事は、赤ちゃんの胃の構造からみて吐きにくい体勢になります。


③授乳後、赤ちゃんを15〜30程度上体を起こして抱っこする

👉平らなマットに寝かせると、すぐ泣いてしまう赤ちゃんもいます。そんな時は、ママの胸元に赤ちゃんを縦抱きに抱っこして、ソファなどにもたれて座って赤ちゃんと一緒に休息しましょう。


④授乳量を見直す・授乳間隔を少しあけてみる

👉特に1〜2カ月の頃は、母乳の分泌量がわからず、赤ちゃんがぐするとミルクの量も増やしがちです。

(ミルクの場合)

発育が良く、吐乳が続く時は、よく吐乳がみられる時間帯のミルクの量を20ml程度から減らして変化を見てみましょう。

また、一度ミルクをあげたら3時間〜4時間はミルクを足さずに様子をみましょう。


(母乳の場合)

母乳のみの場合、授乳時間が1時間半空いていたら、必要量は飲めています。この場合、間隔が短いからとミルクを足す必要はありません。
 

母乳の授乳時間を片方5分ずつに短くしてみたり、赤ちゃんの飲み方が止まりがちになった・吸う力が弱くなったタイミングで、もう片方のおっぱいを飲ませるなど、時間の調整も試してみてください。



いつまで続く?

赤ちゃんが成長するにつれて、自然とみられなくなります。離乳食が始まる頃には、改善されている事が多いです照れ