靴を買う時に、お店で試し履きをして、
「まぁ、いいかなぁ…」
と思って買ってみたものの、実際に履き出してみたら何か靴が合わない…
靴が自分の足に合うかは、しばらく履いてみないと分からない事が多い。
※目的を持った靴(スポーツやアウトドア)などは、特にそう。
よほどの靴以外は、だいたい履けてしまう(強引に履き慣らす)場合も多いのですが…
たまにズバ抜けて履きやすい(歩きやすい)靴に巡り合えたり…
しばらく履いても、違和感が続く靴もあったりして驚く…
一体、何が違うのだろうか…?
人間の足は、足の甲、足の裏、踵、指の部分からなり、片方の足には26個の骨がある。
歩きやすい靴(自分の足に合う靴)とは、最低でも次の5要件を満たす必要がある。
①…足の全長より大きめで、爪先の部分に少なくとも1cmの余裕がある事。
②…足の幅(親指の付け根~小指の付け根)が靴の幅と同じで、さらに靴の折れ曲がる部分が一致している事。
③…足と靴の双方の土ふまず部分が一致している事。
④…靴の甲の部分が適合していて、足と靴全体に無理がない事。
⑤…右足と左足の差異が考慮されている事。
※防水性、通気性等の機能性は、取り敢えず捨象
①長さ
②幅
③土ふまず
④甲
⑤どちらの足で合わせたか
…の5点がとても重要だと思われる
靴の命は踵の部分だが、最初は硬くても履いている内に気にならなくなる事が多い。
まず①について考えてみると…
【足の全長よりも大きめで、爪先の部分に少なくとも1cmの余裕がある事】
地球には重力があるので、血液も足元に溜まる。
朝は履けてた靴が、夕方には足が浮腫んで入らない等、よく聞く話ですが…
フルマラソンを走る選手達も、やはり大きめのシューズを履く人が多く、
走ってる内に足が浮腫んでくるので、その対策だそうな…
(レース序盤で靴が脱げてしまう選手もたまに居たりしますが、大きめの靴だから)
例えば、重い荷物を背負う登山者(特に高山など)は、厚底の登山靴を履いて疲労を防ぐ訳ですが、
あまりにピッタリした登山靴は履かない訳です。
特に防水仕様になってる登山靴(ゴアテックスなど)は、生地も厚くなり硬いので、
やはり、自分の足サイズよりも1cm大きめを買うと、足への負担が減ると思われます。
(最近はストレッチ素材の防水生地も出てますが、サイズに余裕がある方が靴下やヒモで調整できるので、使いやすい…)
海外で作られた輸入品の靴などは、西洋人向けの足に合わせた長細い型になってるので、
日本の感覚でピッタリサイズを選んでしまうと、あまりにキツくて靴が破裂しそうになるぐらいパンパンになる…
試し履きできる輸入品なら良いのですか、通販などで海外から直接購入する場合は、
やはり、1cm大きめのサイズにして、ワイドタイプを選んでおく方が間違いが少ない…
(有名なスポーツメーカーのシューズでも、日本向けと海外仕様では、同じサイズでも履き心地が違ったりもする)
靴のデザインによっては、大きめのサイズにすると、靴だけが巨大になって全体のバランスが崩れるケースもありますが…
ファッション性ではなく、歩く事を考えた実用性ならば、やはり1cm程度の余裕を持たせるのがベストでしょう…
理想を言えば、オーダーの靴が一番良いのかも知れませんが、既製品をなるべく履きやすく使うには、
自分の足のサイズ+1cmぐらいの余裕が目安になると思われます…
続く。