自動車の誕生…５（パガーニ）

　　

ＰＡＧＡＮＩ《パガーニ》

パガーニ社は、イタリアの高級自動車メーカーである。

　　

そのパガーニ社を代表する車に《ウアイラ》という車がある。

《　Pagani  Huayra　》

価格は１４０万ドルで、通常のフェラーリやランボルギーニよりも高い。

仮に＄＝１００円だとしても、１億４千万円。

　　

パガーニのエンジンは、１人のエンジニアによる手作りである。

　　

まる２日間かけて、３０００以上のパーツを、ひとつひとつ組み立てる。

搭載されるエンジンは、６リッターのＶ型１２気筒ツインターボ

　　

最高出力７３０馬力。

最高時速３７０Ｋｍを記録する。

Ｆ１マシン並の性能を有するパガーニ社の車は、そのユーザーの為だけに作られるワン・オフである。

　　

　　

　　

　　

　　

　　

まるで航空機のようなパネル類である。

あまりにパワフルな自動車であるため、通常のブレーキだけでは制動しきれない。

そこで車体後部にフラップが付いていて、エアーブレーキも併用できるようになっている。

　　

だがそのパガーニも、実はメルセデス・ベンツのエンジンを使っている。

ベンツのエンジン・チューン部門である、ＡＭＧのＶ型１２気筒ツインターボ・エンジンである。

１００年前にカール・ベンツが苦心して作り出したエンジンは、わずか１馬力であった。

　　

しかしそれが７３０馬力になった現代でも、その原理は変わる事なく活き続けている…