惑星の誕生…２

　　

初期の太陽系は、相当に過酷な環境だったと考えられる…

いくつもの天体が激しい衝突を繰り返して、

最終的には、水星、金星、地球、火星の４つの岩石惑星が残る事になる。

　　

◆水星は小さく激しい温度差がある

◆金星は、火山性の灼熱地獄

◆地球には海がある。

◆火星は不毛の惑星

惑星の成長過程で、モンスター級の衝突がそれぞれの惑星を特徴づけた。

◆水星

　　

高密度で地殻の薄い水星は、本来はもっと大きな天体だったと考えられている。

しかし、衝突によって地殻が剥ぎ取られ、密度の高い核が残る形になった。　　

◆地球

　　

地球でも、大きな衝突があった。

地球も成長過程の後期に、別の天体と衝突し、マントルを吹き飛ばした。

その残骸が地球の周囲で集まり始めて、今の月になったと考えられている…

◆火星

　　

火星でも、天体が衝突した形跡がある…

南半球の地殻に比べて、北半球の地殻が薄いのである。

火星がまだ原始惑星だった頃、北半球に巨大な天体が衝突し、地殻が吹き飛ばされ、

その飛び散った残骸が、南半球に降り積もったと考えられている…

　　

金属成分の多い重い天体が衝突すると、そのカケラは沈み込んで、惑星の核に溶け込む。

軽い成分の多い天体が衝突すると、そのカケラは表面に残り、地殻を形成するようになった。

　　

◆中心の内核は、熱い金属の塊、

◆それを覆う外殻は、液体状の金属

◆それをマントルが包む

◆そして表面を地殻が覆う。

それらの衝突を繰り返して、４つの岩石惑星は、ほぼ完成した…

こうした一連の衝突は、

◆惑星の数を絞り込み、

◆密度を高める

という、二つの役割を果たした…

　　

どの岩石惑星も、同じような成長過程で、同じ成分から出来ている。

しかし４つの惑星は、大きさだけでなく、その特徴も全てバラバラの天体になった…