はい!行って参りましたよ![]()
北千住のセンジュシアター。
ミュージカル「貴婦人の訪問」
原作*フリードリヒ・デュレンマットの戯曲
「老貴婦人の訪問」鳥影社刊
脚本*クリスティアン・シュトルペック
音楽*モーリッツ・シュナイダー/マイケル・リード
演出*山田和也
山口祐一郎
涼風真世
春野寿美礼
今井清隆
石川禅
今拓哉
中山昇
飯野めぐみ
寺元健一郎
他
へたれな祐一郎さんが…、お茶目な祐一郎さんが…、
ゴージャスでミステリアスな涼風さんに追い詰められていく…。
今まで観たことのない展開の物語を結構楽しんで参りました。
好みはわかれる作品かなとは思いますが、
ロックありバラードありで素敵な音楽の花束でしたわ。
今井さん、石川さん、今さん、中山さん。
皆さん、本当に芸達者なこと
役者の揃い踏みです。
春野さんの普通の奥様役もちょっとした感動もの。
中でも圧巻は涼風さんのクレア。
これは他の方、思いつきませんね。 ←隠れファンの贔屓目です
魅力全開で素晴らしいです![]()
謎解きのように進んでいく物語に引き込まれていきました。
個人がどんどん全体のなかに巻かれて行く様は
原作が書かれた時代背景を表しているのでしょうが、
現代にも通じる怖さが感じられます。
その怖さは人間であることの難しさでもあり、
生きていく大変さも示しているようです。
私のなかで最も共感できるのがクレアでした。
瑞々しい感性を踏みにじられた少女の情念。
積年の怨念が一つずつ復讐へと青い炎を燃やす。
その気持ちだけは理解ができるのです。
「死んでも許さない!」というおぞましい気持ち。
実践に移すかどうかは紙一重ですけれど。
私の中にも、いえどんな人間のなかにも潜む重苦しい感情が
甘糖に包まれず、そのままシリアスに表現されている作品ですね。
もしかしたら、それが人間の面白さでもあるのでしょうかね。
孤独に包まれることも、怨念の嵐を抑え込むことも
自分との、自分の心持とのたたかいであることを
感じさせてくれる作品でした。私の中でね。
自分の気持ちがすさんでいるなぁ、と感じるこの頃…
少しだけ、日本人向けの味付けにしてくれると素敵なのに。
