今日は東京でピアニストとして活躍している友人と
短い時間でしたが、お茶しました
そこでの話から・・・
「何にもできないクズだから
ピアノ弾くしか能がないんだろう」
と家族に言われたとのこと・・・
私ね。
小さな頃からの夢だったんですよ。
歌手になるっていうこと。
でもまさか、
本当に夢を叶えられるなんて
思ってもいなかった。
学校を卒業してから
親にも言われて、
とりあえず企業に就職しましたけど、
やっぱり、好きなことを追いかけたくて
会社を辞めていきなり海外に行ってしまったので
それで帰国してから
本格的に音楽を初めて
最初はDJから始まり
歌うようになり・・・
それを必死で追いかけていたら
気がつくと今があるという感じなんですよね。
会社員だった頃。
会社に行けばお給料とボーナスがありました。
それは結構な額でしたよ。
仕事柄、チップもたくさんいただいてましたし、
お給料には手をつけずに、
チップだけで十分、遊べるくらいでした。
いざ会社を辞めると、
お給料やボーナス、その他諸々が
全部なくなりました。
でも、自由な時間が手に入りました。
自分で全部コントロールできる、
自由な時間。
全財産を持って海外に行ったのですけれど
日本に帰国したら、貯金総額、
たったの517円でした。
よーく覚えてます。
背筋がさむ〜くなったの
そこから、バイトを掛け持ち
好きなことに取り組み傍ら、
バイト三昧で
昼も夜も働いて音楽を始めました。
音楽に時間を費やすことには全く抵抗はありませんでした。
パソコンも携帯も
まだなかった時代。
情報も少なくて、自分で調べまくって
いろんな音楽を貪るように聞きまくりました。
その頃やった、必死さを覚えているから
自信につながっているんだと思います。
右も左も分からないまま、
たくさんの場所に足を運んで
ただ歌うようになり、
そこからお声をかけていただくようになり、
お金をいただくようになり・・・
仕事としてやっていけるようになるまでには
相当の時間がかかりましたけれど、
自分で築き上げてやってきたことには
なにひとつ、後悔はありません
ですがミュージシャンて
聞こえはいいですけれども、
保証も保険も、ボーナスもない、
所詮、水商売。
そりゃ、市役所、県庁などの公務員や、
エリート企業に勤める方が
よっぽど「勝ち組」かもしれませんね。
でも・・・
私は自分のここまでの行き方にも、
ミュージシャンとしての自分と、
もちろん旦那様のジミーにも
誇りを持っております。
「誰にでもできるわけではないこと」をやっていると
言い切れるから。
「ミュージシャン、
ただ歌っているだけでしょ？」
だなんて言われたら、
私、相手が誰だろうと絶対に許しません
生活していく上での「お金」は
何よりも大切なことであり、
必要不可欠なもの。
「世の中、お金だけじゃないよ」
だなんてことは決して思いません。
自分から出た「声」とか「音」
それに費やす「時間」が報酬であると思っているので
決して安くもありません。
お金はしっかりいただきます。
だから無料奉仕のお仕事や、
採用されたらすごい報酬となる、的な
楽曲制作の仕事は一切辞めました。
でも、もちろん世間一般的な
「保険」がないということは
「安心」がないということ。
病気になって歌えなくなったら終わり・・・
でもね
私は幸せですよ。
歌が歌える幸せ。
歌を聴いてくださる幸せ。
私の歌と声で、
楽しい気分になってくださったり、
涙してくださる方がいらっしゃることの幸せ。
魂が求めることなのかもしれません
過去に、
夢を追いかけることの大切さについての講演を、
何度かさせていただいたことがあるのですが、
公演後、主催者の方に
「LadyMさんは、
夢を追いかけて叶えられたから良かったですけど、
叶えられない人がほとんどですよね。
だからどうしても、
きちんとしたところに就職したほうがいいって思ってしまいます。」
と言われました。
夢を追いかけることの大切さを講演してください、と
ご依頼いただいたのにもかかわらず、
やはり主催者の方々も、
本音は安全なところを求められるんだと思って
悲しくなったことがありますが、
実際に家庭を持って生活していくとなると、
一般的にはそれが当たり前なのかもしれませんね。
私だって
「ジミーが会社員で、
毎月決まったお給料にボーナスがあったら楽だなー」
なんて思ったこともありましたけど、
やはりジミーが
アメリカの超有名アーティストの後ろで演奏している姿をみたり、
一緒に仕事として
バンドで歌いにいったりすると、
こんなに幸せなことはないなって思うのですよ。
だって、誰にでもできることではないから
Everything is for a reason
この未来の地図
やっと探し求めて行ける・・・
そうなんですよね。
すべてのことに意味がある。
自分の曲に、納得です
今日は、友人との久しぶりの再会、
とっても嬉しかったし、
いろいろ考えさせてもらえました。
改めて、自分の生き方、
私たちの生き方に、しっかり向き合っていこうと
思わせられた時間でした
あーしかし
もう日本もあとわずかだー・・・
複雑な気分です。