今日は一日仕事はお休み。
雨降りや仕事で時間がなくなる以外は、ほとんど欠かさないジョギングだけど、
さすがに冬になると、空気の冷たさも感じるようになるし、
走っている間の汗で体を冷やして、風邪をひいてしまうといけないので、
風の少ない日、日差しがある時だけに行くようにしています。

今日はいい天気だったので、いつも通りのコースで1時間ジョギングに行ったら、
選挙のポスターの貼られる版が立っていました。

ああ、そろそろ選挙か~なんて考えていたら・・・
途中に「アメリカの言いなりになってはいけない!」という文句の貼られた青いポスターも
いつもみているけれど、余計、気になってしまった。



夜は、年上の友人に会うことになっていました。
彼女は、私がとても尊敬している友人の一人。
会うたびにいろんな意見をしてくれて、いい影響を与えてくれる、
大人のおつきあいが出来る、数少ない私の友人であります。

数ヶ月ぶりに会ったけれど、相変わらず素敵。
話は、私のアメリカ行きのことから、お互いの生活、
そして今の日本の現状やアメリカ、世界事情にまで広がりました。


本日のブログ、ちょっとシビアな内容ですよ。笑
まあ、日頃から私が思っていることでもあるのですが。



国際結婚をして、特に私が思うこと。
「日本はなんて平和でピースフルな国なんだ」ということ。

日本の文化では、というよりも私たちが自然に学んで来たことは、悪い言い方をすれば、
「身を守らないこと」だと思うのです。

「守らない」、というよりも、「守る必要がなかった」、んですよね。
だから、守り方を知らないし、私もそんなこと、親から教わって来ていない。
親も、教える必要がなかった。それは日本は「安全で信用の出来る」平和な国だから。

隣の家の人はきっと、ピストルなんて持っていないし、
近所や同級生の誰かが打たれて死ぬなんていうショッキングなことも、
車を盗まれたり、盗難にあったり、なんてことも今までに一度だってないはず。



どこかの駐車場に車を止めて、数時間出かけるときも、
いくら貴重品は入ってないとは言え、車内の、外から見える所に、カバンを置いて行ける国、日本。


先日、私が友人の車に乗って出かけたときもそうでした。
ミニバッグだけ持って、手提げバッグを運転席に置いて、鍵をかけた友人に
「あのままカバン、見える所に置いて行くの?危ないよ」と声をかけると、
「取られるものなんて何もないから大丈夫」と言った彼女。
「でも、外からカバンが見える所に置いておくのはやめた方がいいよ」
と言っても、彼女は「大丈夫やってー」と言って聞きませんでした。
「入っていなくても、窓ガラスを割られて物色されたらどうするの?」
そこまで言ってしまいそうになる自分を抑えて、その場は立ち去りましたが。


アメリカじゃ、こんなこと、ありえない。
どんなものであれ、外から見える所に、カバンや金目のものは置かない。
座席の下か、もしくはトランクにしまっていく。
それは、見える所に置いてあったら、取られても仕方ない、
イコール、車が被害に遭う、ということなのですね。


日本人はそんなこと、考えなくてもいい。
今までは考える必要もなかったんです。


ビュッフェのレストランに行くと、みんな一斉にテーブルからいなくなるのに、
お金の入った財布をバッグに残したまま、席を立ちます。
料理はすぐそこ、だけれど。
料理に目が行っている間、そのバッグは監視の目から離れることになります。
私は、絶対バッグを置いて行くことはしません。
バッグと料理で、両手が塞がる私を見て、友人は
「なんでカバン持ってるの??」と奇妙な目で見ます。



先日行った、眼科でも。
検査中は私の目の行き届く所にある棚に、荷物は置くように指示されました。
でも、先生の診察に入ると、そこの場所からは見えない所に移動になりました。
「あの、私の荷物を・・・」と言った所で、「あそこに置いておいて大丈夫ですよ」と言われました。
もちろん、気になって仕方ありませんでしたが・・・。


数年前、私のボーカルスクールで行った「アメリカンツアー」で、
ショッピングモールに買い物に行ったときも、
パスポートの入ったバッグを肌身離さないように!と言っていたにも関わらず、彼女達はショッピングに夢中。
おまけに、現地で知り合ったばかりの人に、なぜかパスポートを預ける子がいたほど!!!!!!!!!!
相手がどういった人かもわからないのに、やさしくされると、すぐに信用してしまうのが
日本人なのかと思ってしまうほどです。


友人から聞いた話だと、彼女の友人カップルが海外旅行にグアムに行ったとき、
現地のツアーで知り合った人と仲良くなり、その後も数回行動を共にし、
なんと飲み物に睡眠薬か何かを混ぜられ、眠っている間に、現金、パスポート、
全て盗まれるということもあったそう。



こんなこと、書いていてもキリがありませんが、だからだまされて、
簡単にお金を取られる犯罪も増えているのだと思う訳です。
「疑う」よりも「信じる」のが日本人。
それはいい所でもあるんですよ。もちろん。
だけど、自分の身を守ることを知らないから、簡単に標的にされてしまうんだと思うのです。

こんな安全な国はないと思います。
どれだけのレストランで、どれほど行き届いたサービスをされても、
「チップ」でその人にお礼をしなくてもいい。
チップの金額次第で、サービス内容が変わる訳でもない。

精一杯のサービスがあって、行き届いた気遣いがある。それが日本。

食事に行って、料金を支払うと、両手でお金を受け取ってくれる。それが日本。

猫が木から降りられなくなり、消防隊員がかけつけました。
そんなことが、夕方のニュースで流れる国。それが日本。

時間にきっちり、新幹線なら10分おきに電車が来る。
1分でも遅れたら、お詫びのアナウンスが流れる。
そんなきちんとした国、日本。

市役所、銀行や郵便局などで、一文字、間違えただけでは認められない、
めんどくさいけど個人情報が徹底されている国,それが日本。

大事な書類は、部長、課長・・・どんどん上のクラスの方に確認され、日付と印鑑が押される、
丁寧な国、日本。


改めて、日本を思うと、すごい国だと思うのです。
どれだけ、不景気だとはいえど、日本は本当に安全で平和な国。
それは、守って行かなければならないと思うのです。
だけど、守って行くためには、少し自分の身の守り方も、考えなくてはいけないと思うのです。


私が、もしもこんなに海外渡航経験がなければ、きっと知らなかった。
わかっていたけれど、この先アメリカに住むことになったら
今以上に、気をつけなくてはいけなくなります。
でも、日本は大丈夫、とはもう言えなくなって来ていると考えます。
20年前、10年前の日本と、今の日本はぜんぜん違うから。

そろそろ、みんなが気づかないと、大変なことになるのでは、と思うのです。
安全であることに、慣れてしまっていること。
平和であることに、慣れてしまっていること。


家族のために、少し考えてみませんか。
これからの日本のために。