誉めまくりの、ナデナデしまくりのサンタさん

緊張しまくる息子

じいじに、真打が来たよ!と報告。
すごく嬉しそう

サンタさんには固まってたけど、帰ったあと、喜びを爆発させていました。
今年のサンタさんは、とても子供好きなよう(子供好きオーラが出ていた)で、緊張の中にも嬉しい様子やニコニコしていたのを感じとってくれていて「可愛いですね」と言ってくれ、訪問後も、嬉しそうだった、とスタッフに報告していたそうで。
息子にもそれが伝わった様子。
特に、なにか聞きたいことや質問はある?と聞いてくれたことで、渡そうと思っていたお手紙の存在を思い出したようで(親も忘れていた)ちょっと待ってて!と慌てて取りに行き、無事に渡すことが出来たのが良かったみたいで。
真打が貰えたのも嬉しかったけど、優しいサンタさんが来たことがとても良かったようで、サンタさんについて延々と喋り続けていました。(そして、食事がいつまでも終わらない)
それで。
本題の私へのプレゼントなんですが。
チャリティーサンタさんにも可愛いプレゼントもいただいたし、毎回、サンタさんが来ることに親もワクワクドキドキして、喜ぶ息子を見ていると、とても幸せな気持ちをいただくので、それだけでも、本当にプライスレスなプレゼントをいただいていると思うんだけど、その話ではなく…
サンタさんが来る、2時間ほど前のこと。
大好きなお友達とそのママと、たくさんDSしたり、スゴロクをして楽しんだ息子。
そのお友達が帰って、まだ遊びたかった気持ちと、楽しくて興奮していた気分が混じっていたくらいのこと。
調子に乗っていた息子。
私がゲームの内容をよくわかってないことを小馬鹿にし、とんでもない何様発言をした。
DSで妖怪ウォッチ元祖をばあばからのプレゼントでちょっと早めに貰ってから、中に出てくる鬼などのキャラの真似をして、ぶちのめすだのなんだの乱暴な口をきいたり、戦う、とたたいてきたり、なりきってしまう。要は、のめり込みすぎる。
そうなりがちな特性な子なのはわかってるし、正直、ライダーやら戦隊にドハマリだった頃よりは落ち着いてはいる。
でも、ちょっと…と感じることが目に付く。
そして、ゲーム時間が守れな過ぎ。
隠れてコソコソやってみたり。
想定内ではあったけど、どうしていくのがよいのかな?と思っていた矢先のその言葉。
親に向かって、と言うよりは、目上の人に向かって、その言い方、言葉は許されないと思ったので「調子にのるのもいい加減にしろ」と低い声でバシッと言った。
まだ小生意気に反論してきたので「だか等と言って、その言い方はないだろ?よく考えてから物を言え!」とワザと男言葉で淡々と言ったきり、黙っていた。
…沈黙
拗ねて突っ伏していたけど、ほっておいた。
10分後…
意を決したように顔を上げた息子。
いつもなら、自分の気持ちさえ落ち着けば、何事もなかったかのようにぴょこぴょこ飛び跳ねてテレビ見始めたりするので、余計にイラッとくるパターン。
でも、今日は違った。
「ママ…さっきはごめんね…」
謝ってきた。
初めて、本当にごめんなさいを言わなきゃいけない時に、誰にも促されず、ふてくされながらでなく、謝れた。
軽いごめんねは上手だけど、本当にごめんなさいが必要な時に言えない息子。
友達とのトラブルの大半がそれがキッカケだった息子。
「ごめんなさい」が、彼の中であまり意味がないものだったから、お友達がごめんなさいしても、許してあげるのが難しかった息子。
その息子が、自分で反省して謝れたのだ!!
このことが、私にとって、一番の悩みどころであった。
人の気持ちを理解しずらく、共感が薄いと言われている息子に、自らを省みて、間違っていたら、非を認めること、そして、人を許すことをどうやって教えればいいのか?
優しさや相手を思う気持ちがないわけでもなく、全く理解できないわけでもないから、いつかはわかるとは思っていたけど…
許せないから、まあいっか、と思えなくてつらかったり、苦しい思いをしているのも知っていたし、皆、誰しも得意、不得意があり、お互いに迷惑をかけながら、補いあいながら、生きていっているのに、お互い様や許すことではなく、相手の欠点ばかり拾っていては自分の首を絞めるだろう。また、自分を助けてくれている人達に真の感謝はできないだろう。
まずは、反省すること、それを相手に伝えるために謝ること。
それがいかに難しく、勇気がいることか。
それを知らなければ、許すことも、お互い様も、そして、自分を許してくれてありがとうの気持ちもわからないだろう。
そう思うと、謝れない息子の姿は、自分で自分を生きづらくしているようにしか、私には映っていなかった。
もちろん、年齢的に、まだまだ謝ることが難しい時があるのはわかる。
息子の場合、他の部分は極端に理解が進んでいて、よくわかっているのに、非を認めることは苦手で、すぐに私や主人のせいにするのが心配でならなかった。特に、気持ちが繊細過ぎて、そうやって逃げてしまう
事例をよく聞いていたせいもある。
長くなったが、とにかく、時間が経ってから(ここもポイント)自分が悪いと思ったことを謝れたのは、とても、とても、大きな一歩なのだ。
だから、謝られてすぐ「偉い!えらいね、よく謝れたね」という言葉が勝手に出ていた。
息子は泣いた。
「頑張ったんだね」と抱きしめるとおいおい泣いていた。
私は嬉しかった。
やっと、息子は、一山越えられたんだと思った。
私には一番のプレゼントが来た!と思った。
きっと、今年のクリスマスイブは忘れられないと思う。