読書メモ【銀座「四宝堂」文房具店】上田健次 | ライアンの日記。

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銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。
創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。
店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。
硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。

両親に代わり育ててくれた祖母へ感謝の気持ちを伝えられずにいる青年に、どうしても今日のうちに退職願を書かなければならないという女性など。
困りごとを抱えた人々の心が、思い出の文房具と店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。

いつまでも涙が止まらない、心あたたまる物語。


①親代わりで育ててくれた祖母に初給料で贈るお茶に添える手紙

②お世話になったクラブのママに書く退職願

③弓道部の主将と副将の部活交換ノート

④元妻への弔辞と絵葉書の詰まった缶かん

⑤拾って育ててくれた大将に開店通知の送付

の5つのお話があるのですが、どのお話も良かったです。
芸人さんがオススメしていた本だったので読みましたが、文房具を眺めるのも使うのも好きなので、文房具店が舞台になっているのも私にはツボでした。

文房具店の店長が出してくれる美味しいお茶やお菓子と一緒に、悩めるお客様の話を聞いて、ちょっとお節介を焼く…これもいいんですよね〜。


⑤のお話の中で、大将が言っていた

『材料を粗末にするやつは決して上達しない。野菜だって、牛だって豚だって、魚だって、みんな生きてたんだ。それを人間の都合で引っ張ってきたんだ。つまり命を奪った。だから、全てを無駄にすることなく、ありがたくいただかないと。それに、農家や漁師、酪農家といった生産者の方々は大変な苦労をされている

そんな人たちに感謝してたら粗末に扱える訳がないんだ。』


という言葉。


私は毎年この季節になると、食べ物を粗末にするシーズンが来たな…と思ってしまうんです。

ケーキ等のスイーツに、揚げ物やサラダにおつまみなんかのパーティー料理…

売って売って売りまくれ〜!!と言わんばかりに大量に作る。

でも、売れなかったら大量のゴミに…

大変な苦労をされて作ったものを簡単に廃棄してしまうことに、何とも言えない気持ちになるんですよね…


クリスマスに忘年会シーズン到来の12月。

生産者さんが悲しむようなことがなければいいな…と思いながら、最後の章を読み終えました。


あ、【銀座「四宝堂」文房具店】は、ほっこり温かい素敵なお話ですよ😄