【オールドパワーとは】
これまでの、一部の大企業や政府が持っていた権力のこと。
パワーを持つものは、全体からみれば極一部であり、その者たちは溜め込んだパワーを行使することができる。
大きなパワーを持っているものが、より大きな影響力を発揮し、さらに大きな利益を生み、またパワーをもつという具合だ。
【ニューパワーとは】
その一方で、テクノロジーなどの発達に伴い、個人でも大きな影響や権力をもつ人が増えてきた。
個人同士が繋がり合い、お互いに影響を持つことでさらにより多くの人を巻きこみ、大きなパワーを発揮する。
オールドパワーが溜め込むパワーであるならば、ニューパワーはオールドパワーのような「溜め込む」性質よりは、「提供する」というところが特徴である。
【ニューパワー時代を象徴する出来事】
映画プロデューサーのワインスタイン氏がある女優に告発されたことをきっかけとして、「ミートゥー」ムーブメントが巻き起こったのを覚えているだろうか?
ある1人の女優から、セクハラや性暴力に苦しむ人にたいして「共に戦おう!」というメッセージが発せられた。
そのハッシュタグ(#MeToo)は、爆発的に広がり、世の中で不遇な扱いをつける物や、セクハラや性差別を受ける多くの人を巻きこみ、巨大なムーブメントを生み出した。
「大きなパワーを持たざる者」の1人の女性が起こしたたった1つの行動が、多くの人を巻きこみ大きな多大な影響力を生み出し、ワインスタイン氏を失脚へと追い込んだのだ。
そのムーブメントは、映画界だけでなく、世界各地での性差別混雑ムードへと普及していったのだ。
この一連の流れが、ニューパワーの構造や、その何たるかを如実に表しているという。
個人が影響力を持つ時代だということは、様々な事象から多くの人が気がついていることだと思う。
書評 ★★★★☆ (前馬誠至)