こんばんはニコニコ

 

今の日本で、海外駐在者や在住者の帰国に関して差別があると聞き、正直なところとても怖いので、具体的な帰国日は内輪のみにしか話していないのです。。。なので、日本に帰って落ち着いたころにまたブログを更新しますちゅー

 

が、訳があり、帰国日を延ばして香港に留まっております・・・

 

というのも、私が今の会社に入社して、一番初めにご一緒させて頂いて、ずーっとプライベートでもお世話になっていた日本人の先輩が定年退職されたのですあせるこの時期に定年なので、ラストフライトもなく、自然と終わっていた・・だそうですえーん 何としてでも香港で今会わないと、これから会えなくなってしまうような気がして、先輩とご飯に行くことになりました。そのために私は香港に残っています。

 

CAの定年、というのもなんとも特殊だと思います。

 

少し寂しいようにも思いますが、「定年」と言われないとだーれも知らないので、その日がその人のラストフライトなのかどうか、も実は分からない。そして、オフィスで一緒に毎日顔を合わせて働いているわけではないので、「定年」と聞いても、ピンとこなかったりね笑い泣き そもそも、「はじめまして」の先輩が、その日にラストフライトでも、そもそもその先輩のことを知らないので(お世話になったこともないし・・)、お祝いムード~とか、悲しくて泣いちゃう~っていうのもないのです。

 

また、日系エアラインのCAの友達と話していてなおのこと痛感したのですが、比較すると、外資の人間関係はアッサリしています。それが良いこともあるのだけれど、やはり何事もプラスマイナスあって、悪いこともあります。お世話になった先輩がいつ定年なのか、というのもやはり本人とつながりがないと把握できないので、「えっ、知らなかった!!!いつの間に?!」ということにもなります。なりそうになって焦ったから、私も帰国日を変えたわけですあせるあせる

 

お互いフライトで、制服姿だったらもっと実感が湧いたのかもしれない。けど、今ガチでプライベートだと、なんとも・・笑 ステイ先で一緒に遊びに行く感覚。笑

 

特に、コロナ禍でものすごく自分自身いろいろ困ったことがあり、改めて痛感したことがあります。

まず、ドライな外資系エアラインの人間関係、というのが意外と辛いということ!!やはり、いろいろ困ったり、悩んだり、「これってどうなんだろう。でも会社には聞きにくい。誰に相談していいかわからない・・」、というようなことがたくさん出てくるわけです。今のような時期は特に!!

 

「同期を頼る」というのも限界があり、やはり経験値が自分と同じように浅いので、入ってくる情報が噂でしかなかったり、相談していても愚痴りあいになって終わることが多い。(それで気持ちが楽になったりすることもあるけどね)

 

本気で困っているときに、誰が一番の味方に付いて経験談をシェアしてくれるかって、これはもう「現場の先輩」しかいないのです。

 

本当に入社してからずーっとお世話になり続けていました。

フライトでご一緒したときに、後ろ(エコノミー)で働く私に会いに、「あさみちゃーん!!話そう!!」って来てくださったり、連絡先交換してプライベートでも沢山相談に乗ってくださったり・・・去年の反政府デモで、私が香港に戻れなかったとき、不安で仕方なかった時に、「落ち着いたら一緒に飛ぼうラブラブ」と励ましてくれたのも先輩でした。

 

でも、厳しい先輩でもありました。

機内サービス中に、「あさみちゃん、それやったらアカン!!」ってバシっと怒られたのも初めてでした。え、どこから見てたんだろうポーン汗ってビックリしたことを凄く良く覚えているんだけど、ずっと近くにいらっしゃったそう笑い泣き

 

内館牧子さんの小説で、これは私自身はあまり共感できなかったんだけど(ごめんなさい)「終わった人」ってベストセラーになってるじゃないですか。読んだことがある読者の方、多いのでは??定年した人の話なんだけど・・・

 

私の先輩を見ていて、とてもじゃないけど、「終わった人」じゃないんですよ。

本人の前で絶対にこの話も、この小説の話も話題にできないけど。笑 とても綺麗で、、むしろ「これからの人」なんじゃないか、と思ってしまうほどハツラツとして優しくて、面白くて元気いっぱい。機内で、「あさみちゃーーーん」って仲良くしてくれた姿そのまま!!

 

なんだろう。

うまく言えないけど、「先輩は先輩」なんです。定年されても、私がいつかCAを辞めるにしても、「先輩は先輩」。他の誰でもないんです。(終わった人とか論外)

 

他のエアラインだったらまた事情もだいぶ違うと思うけど、「定年を迎えた人に」みたいな伝統も特にないし、今のような状態でラストフライトがないまま終わってしまったからこそ、何ができるかな・・ってずっと考えていました。やっぱり、お手紙とプレゼントしか思い浮かばなくて・・・香港でシャネルに駆け込んで、コスメを一生懸命選びましたラブラブ

 

ドライな人間関係の外資CAの世界だからこそ、仲良くなった同期だったり、お世話になった先輩や教官との繋がりがどれほど貴重なのか、とても痛感します。

 

辞めた!!もう一生会いたくない!!!

じゃなくて・・

 

ずーっと友達でいたい、とか、また一緒に住もうね、とか、これからも大好きな先輩でいてください、と伝えることができるって・・・

とても幸せです。

 

コロナに対しては思うことが沢山あるんだけれど、「幸せなことドキドキ」も同じようにたくさん感じ取っています。

 

どうでしょうね。

日本で休養して、また空に戻りたいと思う日がくるのかな。