こんばんはニコニコ

 

お久しぶりです!!そして、更新していないのに、沢山の方に読んで頂けて・・本当にありがとうございます!!

 

まず、報告です。しばらく日本に帰れなくなりましたあせる

会社の上司や労働組合にも何度か相談したうえで、様々なアドバイスや忠告を頂き、この騒ぎが消えるまでは香港に残るという判断をしました。お給料をきちんと頂いている以上、クルーとして与えられたスケジュールに従って行動することが大前提。というのと、日本の検疫は「あくまで要請」という枠に収まっていますが、香港の検疫は「強制」なので、14日間家から出れなくなります。破ったら本当に禁固刑にもなります。なので、自分の仕事に影響が出てしまうことが避けられないので、現状では香港に残ることがベスト、という判断に至りました。

 

もう2つ、大きな理由があって、一つ目は、香港が非常に落ち着いている、ということです。感染者は出ていますが、街中にマスク・消毒液をはじめ、食料や日用品が安定して揃っているので、自分自身の健康を守るためにも香港にいることが一番良いと今は感じています。2つ目の理由は、日本があまりに危険すぎること。お花見や映画館、劇場・・・自粛ムードは終わった、と友達が教えてくれました。考えさせられましたね。感染しに帰るようなものじゃないか、と。

 

さて、スリランカから帰ってきました。これ以上、心に残るフライトはない・・と思うほど印象深いフライトだったので、そのことについて書いてみます。これを読んだ後に、CA志望の皆さんは、「CAになりたい」、と思えますか?私はCAになったことに全く後悔していないですが・・・可能な限りでいろいろなことを発信したいと思っています。

 

フライトの準備を整え制服に着替え、家を出ようとしたところ、会社から携帯に電話が入りました。「フライトがキャンセルになったから、〇〇時からスタンバイに入ってほしい」。まだスタンバイ開始まで時間があったので、家でくつろいでいました。スタンバイ終了時間が夜中だったので、休まないと体がキツいな、と思って。本当に、たまたまですよ。うつらうつら眠りながら、会社のクルー用のポータルサイト(ここから私たちは自分のスケジュールをチェックしたりします)を何気なーく見ていたら!!!!!!!!!!!なんと。フライトがキャンセルになってなかったんですポーン

 

飛び起きたね。

 

これ、何かの間違いじゃないか!!と会社に電話したら、「ごめん、やっぱり飛ぶことになったから今から1時間もないけど来てほしい!!タクっていいから。」と言われました。もうめちゃくちゃです。

 

どう考えても、というかポリシー的に、「クルーがポータルサイト上で承認しない限りは、スタンバイ開始時間前にスケジュールが自動的に切り替わることは無い」んです。でも、私が承認する前にスケジュールが勝手に切り替わっていて・・・なんでこんなことが起こったんだろう、とかもはや考える時間もなく、とにかくタクシーでオフィス直行。ブリーフィング開始10分前に着き、なんとか・・・想像通り、オフィスも大混乱で、クルーがたくさん集まっているのですが、何人か突然名前をコールされてメンバーから外されたり、もう何が何だかわからない!!!誰が一緒に飛ぶのか全く分からず、とりあえず集まったメンバーでシップまで移動しました。

 

香港からスリランカは、お客様ゼロで機体だけを現地に運ぶためのフェリーというフライト。

クルー全員でビジネスクラスに座ったはいいのですが、「もしかしたらスリランカに着陸できないかも。」とか、「香港にそのまま引き返す可能性があるから。」、「スリランカに着陸できても、クルーがいつ帰国できるかわからない。」など様々な怖すぎる話を聞かされ、ストレスから眠れないクルーも多数。私は、一緒に飛んだセミ同期の子と喋っていました。結局、「スリランカに到着して、ドアが開くまでは私たちはどうなるのかわからない。」と。

 

あとから全貌が見えてきたのですが、どうやら、「スリランカの国境が閉鎖された。本来であれば私たちは入国できないので、フライトがいったんキャンセルになった。でも、政府からの許可がギリギリに下りて飛ぶことになった。」と。だから、会社からものすごい厳しくルールの伝達がありました。普段、ステイ中には割と何でも許してくれているので、「何をしてはいけない」など言われたことは全くなかったので、正直、ショックでした。

 

「出歩き禁止」(その他いろいろあった)

何故でしょう。と先輩に聞いたら、政府から許可が出て入国しているので、クルーが出歩いたら国家問題になる。その直後でしょうか。スリランカで戒厳令が発令されました。街中に誰も歩いていない。私たちのホテルも、クルー貸し切り。(だからジムとプールは使わせて頂けました)レストランも閉まっているので、食事は全てルームサービス。(もはや、楽しみが美味しいホテル飯しかないって。笑) あ、もちろん会社から費用出ます。

 

「着陸しても自分がどうなるかわからない」など、ここまでの不安を抱えてフライトをすることは初めてでした。でも、自分だけじゃないんですね。クルーみんな不安だったはず。でも、みんな愚痴るだけ愚痴って、不安や心の中に沈んでいるものをみんなで発散したらすっきりしたのか、こんな経験できないよねーーーー!!と空港からホテルに向かうクルーバスの中は笑いに包まれていましたデレデレ もしかしたら、「自分が元気じゃないと!!」とそれぞれ気張っていたのかもしれません。どんなに不安でも、どんなことも面白がってしまう、クルー同士でお互いにケアできて、その場にいるみんなのことを元気にできるみんなは、クルーの鑑だなと学ばされました。元気をもらってしまいました。

 

そんな一緒に飛んだ素敵なクルーのみんなを見ていて感じたし、私自身がすごく精神的にみんなから救われたので、おのずと「私には何ができるんだろう」と考えさせられました。

 

凄く小さなことだけど・・・

帰りは、それぞれ香港で乗り継いで自国に帰られるお客様で満席だったので、皆の不安を高めないように自分自身が冷静になって行動しよう、話し方もトーンを下げて落ち着いた雰囲気をキャビンで出そう、焦った雰囲気を出さないでサービスのスピードを遅めよう・・・とか。

 

私のルームメイトが家で隔離生活を送っているので、食料や水を渡したり・・・自主隔離している同期のために、何か料理を作ろうかな、とか。

ドイツのホストファミリーにマスクを少しだけでも香港から送ろう、とか。。。

 

コロナでいろんな人が精神的に参っているだろうし、疲弊していることは間違いないけれど・・・こういうときだからこそ、誰かのために、を考えて行動できたらきっと心持も変わります。隔離されていない、動き回れる自分が、自由に出歩けないなど困っているみんなのために何ができるのかを考えて、小さいながらも行動を起こすことが大切なのかな、と改めて学んだスリランカのフライトでした。

 

最近、CAになって以来、最も心に残っているシーンを思い出していました。

 

初フライトの時、本当に不安で仕方なく、半泣きでブリーフィングルームに行ったら、先輩クルーたちが、Welcome to Family, Asami!! って迎えてくれたことえーん 

 

「あなたとまた一緒に飛ぶときに、成長した姿を見たいから注意する!!」と怒ってくれた先輩。

 

ステイ先でお土産買ってきてくれる優しいルームメイトや、おーけーらーと励ましてくれる香港人のクルー友達。

 

キャビンで派手に転び、オレンジジュースを丸ごとひっくり返し、お客様に思いっきりかかったのに、全く怒らないで、「大丈夫。怪我無かった?」と、ハグしてくれた日本人のマネージャー。泣きましたわえーん汗

 

みんなに助けられてばかりの1年目を過ごしていたので、恩返しの2年目にします。今こそ切実に。。