夫婦の関係や生活は個人の差によるものも大きく、国籍で一般化することはできません。日本人だから、イギリス人だからという国籍・文化の違いを超えていく、そして感じなくなっていくのが国際結婚かもしれません。

 

今回は、国際結婚するとはあまり思っていなかった私が、一般に語られている『一般的な日本人夫婦のイメージ』 とのギャップを感じたエピソードをご紹介するとともに、フルタイムで働く女性としての結婚や夫との関係について少しお話しします。

 

日本では、妻がフルタイムで働いていても、家事も負担するのが主流だと聞いていたし、私は家事は嫌いなほうではなく、料理も好きで、仕事も残業はほとんどなく、夫の収入の方が多いため、別に私が負担してもいいかなと思っていました。実際に生活してみると、料理は私がするのですが、その後の片付けや掃除などは全て当たり前のようにやってくれるので、感動!イギリスの一般的な奥様には当たり前かもしれないですが…

 

夫は、ふたりの生活のことなのでふたりで負担するのは当たり前のことであり、その上どちらもフルタイムで働いているのだから、余裕がある方がやればいい、と考えているようで、ほぼ毎日私より早く帰宅する夫が、洗濯を始めていたり、私が忙しい時期には、帰宅してから料理をしなくてもいいよう、ディナーを用意してくれることも。

 

随分と甘やかされているようですが、これは全て夫がしてあげたいと思うからしていることであり、疲れている時は最低限のみ。彼は無理はしません。とてもリラックスしているのです。

 

彼と生活する中で、リラックスして適当にフレキシブルに生活することが、夫婦の関係にとてもプラスであると感じました。そして、性別による役割分担が女性に負担をかけやすい、ということも最もですが、いかに固定された役割と義務が、夫にも妻にも負担になるかということも実感したのです。

 

また、私にとってフルタイムで働く私を言葉や気持ちや理解だけではなく、行動で、実質的なサポートで応援してくれる夫の行動は、すごくモチベーションのあがることでもあります。イギリスは職場での女性の地位も日本にくらべれば男性と同等だと言われていますが、そう考えそう行動する人たちばかりではないのも事実です。『女性は家を守ればいい』 という考え方が全時代的なものか、間違ったものかを議論することは単純なことではありません。でも、フルタイムで働くという私の意志とスタイルを全力でバックアップしてくれる夫でなければ、仕事ももっと辛いかもしれない…

 

フルタイム、パートタイム、専業主婦のみなさんはどうでしょうか?