斎藤茂吉「赤光」から 青玉のから松の芽は、、、、

 

  青玉のから松の芽はひさかたの天(あめ)にむかひて並びてを萌ゆ

 

    昨日この歌を読んだ記憶がぼんやりあって

    今日いつも通る散歩道で、ぼんやり(カラ松ではないが)

    松を見上げると歌のとおり(青玉というのは初めて聞いた言葉

    だが)それらしい青い玉のような芽が一斉に並んで天に向かって

    いる これだ 青玉は並んで一斉に天に向かっている

    かわいい 歌を読んでなければ気づかずに通り過ぎていた

    いつも落ち葉を気にして 常緑樹の松の 針葉樹の 冬の落ち葉を

    気にして 道の下を見ながら通り過ぎていた

    松の幹と枝を見てなかった 見上げてなかった 松は新しい芽を一斉に

    萌え出させていたのだ 青玉の芽は並んで一斉に天に向かっていた!

    生命力!

 

  はるさめは天(あめ)の乳(ちち)かも落葉松の

             玉芽(たまめ)あまねくふくらみにけり