_でない短歌

 

  がむしゃらにあなたを胸に引き寄せて銀河鉄道クロアゲハ舞う

 

  家族捨て砂漠雪原ジャングルと夜は星見て昼は涙す

 

  移動してまた移動して旅行脚ネナシカズラよ星屑で消え

 

  どこへゆく無限空間果ても無くすれ違う人哀しからずや

 

  永遠はわたしと共に旅してるふと見る井戸は奈落の底か

 

  ラスベガスあんたはどこさ熊本さ何を求めてさすらう私

 

  運命は優しく包む白い雲今日は夕焼けカラスはねぐら

 

  本物を食べた日はいつトマトやキュウリ夜空も同じはるかなむかし